【混乱したままモノを買う人はいない】

ある病院での診察室で・・・

 

私は12月の頭から喉の調子がおかしくなり、それがきっかけで咳が出るようになりました。

 

風邪だったのか?喉の調子は2週間程度で復活したのですが、咳だけが止まりません。

 

年末、年始も“のど飴”を舐めていない時間は常に咳き込む・・・

 

龍角散を袋入りで購入し、持ち歩くという日々が何日も続きました。

 

そして年始に兄貴と話していた時に、この咳の症状についての話題になりました。

 

兄「その咳が止まらないのは咳喘息かもしれんぞ」

 

私「咳喘息?」

 

兄「俺も昔、咳が止まらなくて大変な時期があったが、いつもの病院じゃなくて呼吸器科に行ったら一発で咳喘息と診断されて、咳喘息の薬に変えたらすぐに治ったぞ」

 

私「へ~、そうなのか・・・」

 

もしかしたら私も咳喘息なのか?その懸念があるのなら・・・という事で年が明けてすぐに呼吸器科に向かいました。

 

そしてお医者さんに症状を話し、聴診器、口の中を見てもらいながら診断をしてもらったのです。

 

私「あの~、私は咳喘息ではないですか?」

 

医者「そうですね~、その可能性もありますが、まだ分かりません」

 

医者「咳が2か月以上続くと、咳喘息の可能性が9割以上になってくるのですが、2か月以内ならほとんどその可能性はないと思われます」

 

私「でも、もう1カ月以上も咳が続いているのですが・・・」

 

医者「咳喘息の薬にしますか?」

 

私「その方が良いでしょうか?」

 

医者「分かりません。咳喘息の可能性はありますが、2か月以上経たないと分からないので」

 

私「(・・・・2か月以上経たないと分からないかよ!それまで苦しむのも・・・)」

 

医者「通常の薬にしますか?咳喘息の薬にしますか?」

 

私「どっちが良いんですか?」

 

医者「いや、分かりません」

 

私「(お勧めぐらい教えろよ!)」

 

医者「どうしますか?咳喘息を疑われているのであればもう1つ検査をしますが」

 

私「(検査?診察までに2時間も待って、更に時間がかかるの?それはメンドクサイな~)」

 

私「じゃあ、通常の薬で・・・」

 

私が行った病院がまずかったのか、病状が難解なのか、最近のお医者さんは本当に薬を患者に選ばせる傾向にあると思います。

 

しかし、専門家でない患者からすると判断しようがない。

 

「少しでも良いのでヒントぐらいくれよ~」

 

思わずこう思ってしまったのです。

 

 

 脳はそもそも考えるのが嫌い

 

 

 

 

 

 

薬を2つ提示された時、私はどちらにすれば良いのか分かりませんでしたが、結局は「これ以上時間がかかるのが嫌」という思いが、意思決定を促してくれました。

 

しかし、それがなかったらどうだったのでしょうか?

 

しかも、今回は薬をもらわなければならないという大前提の元でしたが、これが営業のようなシーンで、お客様をこのような状態にしたら何が起こっていたのでしょうか?

 

ハーバード大学のジェラルド・ザルトマン氏の研究によると、「人は1日の内で考えているのはわずか5%、残りの95%は無意識で行動している」と言われています。

 

なぜなら脳を使うと、相当なカロリーが消費されるという程、負担が大きいからです。

 

人は考えるのが『嫌い』です。

 

お客様が商品選びに、悩み・苦悩しているのであれば、そっとあなたのお勧めを提示してあげて下さい。

 

悩んでいるお客様を助けられるのは営業のあなただけですし、考えることから解放してくれたあなたにきっと感謝してくれるはずです。

 

脳科学がそれを立証してくれているのですから、何も心配することはありません。

 

 

2018年01月20日コラムマーケティング