【営業車は顧客の家の前に停めてはならない】
昨日はクライアントの企業研修。
朝7時から名古屋事務所に出社していました。
土曜日7時の事務所は非常に快適。
なぜ、快適かというと物音1つしない環境にあるからです、
このような環境にいると非常に集中力が上がり、仕事も異様にはかどります。
コンサルという職業はある意味、考える職業。
そしてそれが商売道具。
集中状態をいかに確保できるかが仕事の質、ひいては商品の質にも反映してきます。
そして集中状態が保たれると仕事の質が上がるだけでなく、至福の時間でもあります。
物事がサクサク進む。
そして色々なアイデアも出てきます。
いつもブログに書く内容を30分程度悩んでいる時もありますが、集中状態に入るとその時間もわずか5分。
そして、この集中状態はアイデアを創出するのに役立つだけでなく、記憶力にも大きく影響してきます。
先日、受講した速読の講座では「速読の真髄は集中力にある」という興味深い話を聞きました。
人は集中状態に入るとなんと1ページ6秒で読めるとのこと。
これは1冊200ページぐらいの通常の書籍で、わずか20分で読了。
しかもわずか20分で読んだとしても、集中状態に無い環境でじっくり読んだ時よりも記憶に残っているとのこと。
そして1冊20分で読むことができれば、通勤時間の使い方も変わってくるし、隙間時間で恐ろしいぐらいの知識が豊富になる。
そして知識が豊富になれば人生が豊かになっていくという内容でした。
なるほど、その通り。
多くの悩みは既に他で解決済みの事が多く、その情報をいかに早く引き出せるか。
引き出すことが早くなれば悩むことも少なくなり、人生が楽しくなる。
まさにそう言えると思います。
そしてこの集中状態に入るという事は営業という側面でも大きなメリットをもたらしてくれます。
お客様を集中状態にしているか?
影響力の武器という有名な書籍でこのような事が書かれてありました。
「分かりやすさが売上を上げる」
これは分かりやすさが脳に好印象を残し、その好印象が購買動機につながるという事です。
そのため営業トークでは、「どこまで分かりやすく説明するか」というのが売上を上げる重要な要素になってきたりします。
しかし、この分かりやすさというもの。
こちらがどのように話すかという点に終始しがちになりますが、お客様の認知能力を上げるという点が抜け漏れがちです。
自分自身のトークが多少分かりづらくとも、お客様が集中状態にあればその理解力は上がり、そして記憶力も上がってきます。
営業車を何も考えずにお客様の家の前に停める営業マンがいますが、その行為が契約を逃す行為になっていることも少なくありません。
なぜならお客様が集中状態に入れていないかもしれないから。
お客様は営業マンに売り込まれたくなりという警戒心から話を聞かないというケースはありますが、興味があったとしても話を聞く状態にないという事もあります。
特に営業マンに売り込まれて、話に興味をもっている姿などご近所さんには見られたくないもの。
家の前に営業車が停まっているだけで、近所の目が気になり、営業マンの話など耳に入ってきません。
顧客が十分集中できる環境に仕向ける。
これも営業マンの重要な仕事だと改めて認識したいところです。