【損得でも正しいかどうかでもなく、かっこいいかどうか】
「営業における身なりの重要性は分かりますか?」
先日、ある研修でこんなことを語りました。
「営業マンたるもの失礼のないように身なりはしっかりしろ!」
これは昔ながらの教えだと思います。
しかし、私が同じように語ったとしても何のおもしろ味もない。
なので、ここに少し理論を加えて話してみました。
身なりを重要視するポイントは2つある。
まずは初頭効果。
人は最初の印象に引っ張られて物事を判断してしまう心理効果があります。
最初に好感を持たれた営業マンは、その後に多少の知識のなさが露呈したり、エラーを生じさせたとしても概ね良好な関係を維持できる。
逆に最初に悪い印象を与えてしまうと、後々に良いことを言っているのに受け入れがたくなる。
これが初頭効果です。
その初頭効果を得るために、身なりをしっかりして好印象を獲得する。
そしてもう1つの効果が自分への影響。
この身なりをしっかりするというのは相手に影響を与えるだけでなく、自分自身に対する影響もあります。
身なりをしっかりする=カッコいい自分を演出する
カッコいい自分=仕事のできる人
このような連想を抱かせます。
自分の中で自分自身が「仕事ができる」というセルフイメージを持てているかどうかは非常に重要なことで、セルフイメージが確立できていると、そのセルフイメージに寄せようという力が働きます。
そして結果、仕事ができるようになる。
このようなセルフイメージを持つために、あえて形から入るという事なのです。
このカッコよさというのは、多くの場面で自分自身に良い影響を与えます。
例えば、かっこいい上司に近づくために自分自身も同じことをやってみる。
普段なら面倒くさいと思っている仕事も、顔を引きつらせながらもやってしまう。
普段なら確実にやらない仕事を、かっこいいを求めるだけで行動する原動力となる。
そんなことやったら損じゃないか!
そう思える仕事も、損を承知でやっている姿がかっこよくないか?
そう思うだけで、なぜか別のところからパワーが漲る。
カッコいいというのは多くの場面で、あなたに大きな力を授けてくれる洗脳行為なのです。
カッコいいことを求めると楽しくなる
残りの人生何のために働くのか?
「生活のため?」
損得勘定だけで働くのも良いですが、何となく味気ない・・・
「社会貢献のため?」
正しいことだが何かの壁にぶつかると心が折れないか?
『偉業を残すため』
どんな困難があっても逆に自分のドキュメンタリーがより面白くなっているイメージを持つことができ、力が漲る、
直面している事実は同じでも、あなたが何を求めるかで感じ方が変わってくる。
『かっこいい人生を歩むために何をすべきか』
こんなことを少し考える週末を送ってみても良いのではないでしょうか?