【イノベーターは未完成だからこそ買う】
「ファンディーノか・・・世の中にはいろいろとあるものだ・・・」
先日、ベンチャー企業の資金調達はどのようなものが存在するのかを調べていた。
資金調達というのは企業活動において収益を上げるのと同様に重要なこと。
いくら収益を上げていたとしても資金がショートすれば企業は倒産してしまう。
そしてどこから調達するのかということも極めて経営には重要。
調達先によっては要求利回りが違い、一歩間違えると経営権を握られることもある。
そんなリスクも介在している。
そんな重要な資金調達について、世の中には一体どのような選択肢があるのかを調べているとあるものにたどり着きました。
それが、、、
「株式投資型クラウドファンディング」
資金を調達したいベンチャー企業が登録し、個人が投資を行う。
そんなプラットフォームが存在するのです。
(知っている人は随分と前から知っていると思いますが)
「なるほど、これはおもしろそうだな」
「なになに・・・10万程度から出資ができる、エンジェル税制が適用されるものもある、そしてハイリスクハイリターン・・・」
「ベンチャー企業に投資をする訳なので、ハイリスクハイリターンは当たり前、そのリターンは・・・」
「7年間で1.5倍?」
「これ・・・ローリターンじゃない?」
ベンチャー企業への投資は、ステージにもよるがどう安く見積もっても利回り20%は要求される。
場合によっては60%、70%も十分にありえる。
それが7年後のEXITで1.5倍は小さすぎないか・・・
と純粋に感じました。
しかし、このサイトは利回りを要求するものだろうか?
それよりもベンチャーに投資をする体験と考えた方が良いのではないか?
世の中にどのようなベンチャーが生み出されているのか。
それを誰よりも早くキャッチアップする。
ここに価値があるのではないか。
そう考えると1口10万円程度であれば高い買い物ではない。
そんな思考プロセスを追っていると、ここの参加者の心理が何となく見えてきたのです。
投資家の多くはベンチャー企業を目指している経営者の卵、もしくは新規事業の担当者か・・・一部、投資関係の仕事の人も存在しそう・・・
利回りが重要ではない、いち早く「知っていること」に価値を見出している。
そのような意図が見えてきたのです。
イノベーターの心理
世の中には新商品というものにいち早く手を出す存在がある。
世間一般ではイノベーターと言われる存在。
イノベーター理論でいうと、イノベーターとラガードはコントロールしづらい存在であるため、いかにアーリーマジョリティ、レイトマジョリティに対して広告宣伝で訴求するか。
ということが良く語られる。
しかし、こう考えるとイノベーターを動かす心理要素は存在し、決して動かすことが難しい存在でもない。
イノベーターの心理からいうと、いち早く知っているということが重要であり、その動きの早さを周囲に知らしめたい。
そのため完成された商品ではなく、未完成であることが必須。
そして目新しく、誰も知らないことが重要。
そんな心理が透けて見える。
そしてイノベーターは間違いなく、周囲に影響を持っている人が多い。
口コミを狙うなら、この層へのアプローチが考えられる。
そう考えると新商品を定期的にリリースする会社はイノベーターの特定と囲い込みが重要ではなかろうか。
どう口コミを誘発させるのか・・・
ベンチャー企業の資金調達から口コミの誘発方法のヒントが隠れていたと感じています。