営業

週末の一行語録解説【11/7号】

■コンプレックスは成長のきっかけにもなるし、後々の話のネタにも変わり得る

 ここ最近セミナーをやっていてよく思うことがあります。

 

それは何かというと、前職の営業時代の話をネタにするのは、やめようやめようと思いつつ、ついつい話してしまうことです。

 

なぜ、前職の営業時代の話をしてしまうのかというと・・・

 

なんだかんだ言って「ウケ」が良いからです。

 

私のことをよくご存じの方は知っている通り、私の前職は「超」がつくほどのブラック企業でした。

 

“2ちゃんねる“のブラック企業ランキングでも堂々の「殿堂入り」をやってのける程のブラックレベルです。

 

ブラック企業の「ブラック」というのは、「劣悪環境が『黒帯』という意味か?」と思うぐらい毎日が死ぬ思いでした。

 

セミナーの中では「ブラック」というキーワードを出しただけで、目の輝きが変わってくる参加者が多いこと・・・

 

こんな反応を受けてしまうので、なかなかこの話をやめられないのです。

 

ただ、この話のウケが良いのは、劣悪な環境だったというだけではなく、私は人生の中で一番の劣等感を感じていた時代だからという事もあるのです。

 

私の営業1年目の成績はひどいものでした。

 

500名ほどいた同期社員の中で下から数えた方が圧倒的に早い400後半の順位です。

 

相当にひどい営業実績だったのですが、周りを見渡しても絶対に負けるように気がしない奴らばかりなので、自分の中ではなかなかその順位を受け入れることができませんでした。

 

見た目で嫌悪感を抱くような奴(完全に個人的な見解ですが)

見た目でひ弱そうな奴(これまた非常に勝手な見解ですが)

 

「なぜ、俺がこんな奴らに負けるんだー!!」

 

しかし、こんなことを言っていても数字という事実は変わりません。

 

「売れていない=営業力がない」という事実は変わらないのです。

 

売れていないという事実は周りの環境を更に劣悪にしていきます。

 

売れていないことに対して冷ややかな目で見る同期。

「お前、どうせお客さんの前で『お願いします』しか言ってないんだろ(笑)」

 

お荷物を抱え込んだと迷惑そうな顔をしている直属の上司。

「いい加減、数字出せよ!お前のせいで俺が怒られるだろ!」

 

※この言葉は実際に言われた言葉です。

 

そんな期間が1年半も続き、売れない中で、もがき続けました。

 

しかし、最初に売れなかったことが今では非常に良かったと思っています。

 

最初の1年で売れずにもがき続けたおかげで営業の本質(というと言いすぎかもしれませんが)が見えてきたからなのです。

 

売れなかったコンプレックスというのは劣等感を生み、その劣等感が怒りとなって行動を促すパワーになります。

 

怒りのパワーというものは凄いもので、普段の自分であればやらないようなこともやってのけるパワーを与えてくれます。

 

・訪問に行った先に必ずお礼状を書く

・唯一の休みである日曜日に販促ツールを作成する

・就業時間外に顧客に訪問する

・契約を逃さないように悪い印象を与えない言い回しを考える

・商談では一言一句に全神経を注ぐ

 

普段、面倒くさがり屋な私であれば、まずやらないようなこともやってのけるようになるのです。

 

「怒りのパワーは、時に人を成長させるきっかけになります」

 

そして、この行動が後の全国2位の実績を呼び寄せたことは間違いないと思います。

 

そして、このような最初はうまくいかず不幸な状態から成功していくストーリーというのは人が最も好む話でもあります。

 

昔話やドラマ、映画のストーリーを想像してもらっても、この流れのストーリーになっているものは非常に多いです。

 

コンプレックスというのは、それを感じている時代は悲惨なものです。

 

しかし、そのコンプレックスが自分を成長させるきっかけにもなりますし、その話が後に雑談などで周りを惹きつける話のネタにもなるのです。

 

今、コンプレックスを感じているのであれば、それは最高のチャンスだと思い、思いっきり利用してやりましょう!

 

それでは次週もお会いしましょう!

 

 

2015年11月07日コラム営業


週末の一行語録解説【10/31号】

■自分がやった方がうまくやれるというのは当たり前。自分の基準で評価しているのだから

私は家にいる時にあまり家事をしません。

 

「イクメン」や「カジメン」というスタイルが当たり前になっている中、このようなことを言うと批判されるかもしれませんが、これには理由があるのです。

 

その理由というのは、数年前にたまには家事を手伝ってみようと思い、皿洗いを買って出てみたのです。

 

学生時代に、居酒屋やバーで働いていた経験もあったため、皿やグラスを洗うスキルぐらいは持ち合わせています。

 

私「(グラスはフチを入念に洗うことがコツなのだよ、こんなことを知っているのも昔取った杵柄というやっちゃなぁ~)」※心の声

 

そして、シンクにあった皿やグラスを次々と洗い、すべてを水切り台の上に乗せ、食器を洗い終えました。

 

手際よく(あくまで主観ですが)洗い物を終え、キッチンから出ようとすると嫁から指摘が。

 

嫁「まだヌメリがあるよ」

 

私「いやいや、何言ってるんだよ、ちゃんと洗えてるわ!」

 

嫁「いや、この皿の裏のヌメリが取れてない」

 

私「そんなことあるか!全然スベスベやわ!」

 

嫁「まぁいいよ。やり直しとくから」

 

私「(チキショー、手伝いして文句言われるならもうやらん!)」※心の声

 

おそらく、嫁の心の中では「私がやらなければしっかりと洗えないわ」と思われたのだろう。

 

そして皿洗いは任せられないと・・・

 

ビジネスでもあまり人に仕事を任せられないという人はいます。

 

資料作成などを部下や他のスタッフに任せれば良いのに、

 

「部下に任せると質が落ちるんです」

「この仕事は私しかできないので、私がやっています」

「教えるのに時間がかかるし、結局出てきたものを手直ししないといけないので」

 

など、仕事を他に任せられない人というのは山のようにいます。

 

しかし、部下や他のスタッフがやった仕事がなぜ質が低いと感じるのかというとそれは自分の価値基準で見ているからなのです。

 

自分の価値基準で見ている以上、自分のアウトプットが最適であるのは当たり前で、あなたの望む100%のモノを他人が作り出すことなどできないのです。

 

部下やスタッフに100%のモノを望むのではなく、60%ぐらいで当たり前。

 

あとはそのアウトプットで本当に顧客の反応が変わってくるのかを検証すべきです。

 

もしかしたらあなたが過剰品質になっているだけかもしれません。

 

そして100%のモノを求めている以上、あなたはいつまでも忙しいままです。

 

忙しいから抜け出すためにも、「自分の価値基準での100%」を求めることをやめる。

 

おそらくあなたが思うほど、仕事に支障は出ないはずです。

 

追伸:今日は家事をしていないことに対する言い訳をしましたが、いつも何も文句を言わずに家事や子育て全般をやってくれている嫁には本当に感謝しています。

 

また、チャンスを伺いながら皿洗いのリベンジを果たしてみせます。

 

2015年10月31日コラム営業


週末の一行語録解説【10/17号】

■商品の欠点は何ですか?その欠点があなたのプレゼンを強くする

 つい先日、あるセミナーの集客のために久々にテレアポをしてみました。

 

前職では、テレアポが主の営業活動でしたので来る日も来る日も電話をかけ続けていましたが、現在は営業スタイルも変わり、テレアポをする機会も少なくなっていましたので、何か新鮮な感じでした。

 

「よし、今日は午前中に集中してかけてみるか」

 

そんな思いでテレアポをスタートさせて電話をかけてみると、電話をかける先々で思いもよらぬ言葉をいただいたのです。

 

「いつもメルマガ見ていますよ。本当に勉強になります」

「あのメルマガの水田さんですか?えっ?ほんとに!」

「水田さんの本を私のお客さんに配っています」

「部下にもあのメルマガ読ませていますよ」

 

などなど。

 

「いや~、メルマガの力ってすごいなぁ。こんなに私のことを知ってくれているとは」

 

これは前職の営業ではありえない反応でした。

 

前職でテレアポをしていた時は、お客さんの反応と言えば、

 

「必要ありません!(即答)」

「結構です!(即答)」

「2度と電話かけないでください(即答)」

「話を聞く気は全くありません」

「警察に連絡しますよ!」

「消費者センターに訴えます」

「ガチャ!!(無言でのガチャギリ)」

 

などなど。

 

本当に最初に話を聞いてもらうこと自体が大変でした。

 

それに比べると今はだいぶ違っています。

 

「これもメルマガで普段から関係性を構築できているおかげかなぁ~」と思ったのです。

※売っている商品の違いというご意見もあるかと思いますが(笑)

 

多くの営業マンはお客様との関係性を作ることに苦労していると思います。

 

特に初対面の新規のお客様との商談であればなおさらです。

 

信頼を得るために、商品を買ってもらうために、商品の良さ、会社の良さ、などを必死にアピールします。

 

しかし、ここであえて商品の欠点を伝えると実は思わぬ効果があるのです。

 

関係性ができていない新規客などはやはり営業マンを警戒しています。

 

「無駄なものを買わされるのではないか」という思いはどこかにあり、営業マンの話も「何か落とし穴があるのではないか」と、いつも警戒しています。

 

しかし、そこで営業マンがあえて包み隠さず商品の欠点などを伝えると、商品の良し悪しよりも、「この営業マンは信頼できるじゃないか」となりやすいのです。

 

その誠実な姿勢はその後の言葉の信頼性を高めていきます。

 

営業マンとしては、商品の欠点を伝えることに非常に抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、誠実な姿勢がお客様との関係性を築き、実は売れやすい状態を作り出しているのです。

 

「あえて商品の欠点を伝える」

 

1度試してもらえれば、この効果について実感してもらえると思います。

 

2015年10月17日コラム営業


週末の一行語録解説【9/19号】

■直接の面談以外で接触する方法を考え、実践すると、飛躍的に成績が伸びる
マジカルナンバー7±2という言葉をご存知でしょうか?

このキーワードは、人の記憶容量に関するもので、人の記憶は概ね7チャンク(チャンク=情報の塊)のことを記憶できると言われています。

±2というのは人によっては記憶力の良し悪しがあるので、その分のブレを含んでの表示になっているのです。

この考え方を提唱したのは、ジョージミラーという心理学者なのですが、近年ではこの記憶容量についての更なる研究が進み、現在ではマジカルナンバー4±1が主流になっています。

なぜ、このような記憶容量についてのお話をしているのかというと、もしあなたがお客様の頭の中で5番目や6番目以降の存在になっているのであれば、お声が掛かることすらないからということを伝えたいからなのです。

では、どのようにしてお客様の脳内シェアを獲得していけば良いのでしょうか?

インパクトのある印象を与えるというのも1つかもしれませんが、お客様の記憶に残るようなインパクトを毎回与えられるような営業は、なかなか狙ってできるようなことではありません。

では、どうすれば良いのかというと、脳内シェアを獲得する上で最も効果的で簡単に実践できる方法として「単純接触効果」というものがあります。

「単純接触効果」とは、人は会えば会うほど興味関心が湧くという心理です。

単純にお客様との接点回数を競合よりも増やすことにより、お客様の脳内シェアを占有し、いざ依頼があった際に、1番にお声が掛かるようにしていくのです。

この単純接触効果というのは、訪問量を上げて接触を増やすというのが王道ですが、実は少しの工夫で訪問量を上げるだけでなく、接触を増やすことができるのです。

それが訪問前後の接触を考えることです。

1度の訪問でも、単にアポイントを取って行くだけであれば接触回数は2回です。

しかし、「アポを取る」→「訪問直前の確認を行う(tel)」→「訪問」→「訪問後のお礼メールを送付」すれば、1度の訪問で4回の接触を図ることができます。

単純接触効果は、接触している長さではなく、接触回数に比例して効果を発揮しますので、1度の接触で何度も接点を図ることを考えれば、競合と会っている回数が同じだとしても、あなたの方が先に呼ばれる可能性が高くなっていくということなのです。

※あと、facebookでお友達になっておくというのも有効な方法です。

2015年09月19日コラム営業


週末の一行語録解説【9/12号】

■多くの営業はメリットしか提示しない。それが実現できる証拠を提示することを忘れるな

あなたが実際に営業しているシーンを想像してみてください。

普段あなたはお客様に対して商品の特徴を伝えて、「いかがですか?(良いですよね※心の声)」とだけで終わっていないでしょうか?

研修などでロールプレイングをしていてよく思うのが、商品の特徴(メリット)を伝えることは誰しもができますが、なぜその特徴が実現できるのかという証拠まで説明できている営業マンは少ないです。

例えば、戸建てを販売している人で「間取りの良さ」をアピールする場合、「特徴(メリット)のみ」と「特徴(メリット)と証拠」の場合とでは以下のように違ってきます。

「どうですか?うちの間取り。奥様が家事をしやすいように徹底的に考えられています。キッチン横にあるドアを開けていただくと、すぐに洗面所や風呂場に行き来することができ、洗濯をしながらも料理の様子を確認することもできます。便利ですよね」

というのが商品の特徴(メリット)までの説明です。

これに実現できる証拠を足すと、

「どうですか?うちの間取り。奥様が家事をしやすいように徹底的に考えられています。キッチン横にあるドアを開けていただくと、すぐに洗面所や風呂場に行き来することができ、洗濯をしながらも料理の様子を確認することもできます。便利ですよね。『この間取りの設計に関しては家をご購入いただいたお客様に128名にアンケート調査を行い、どんな時に家事の不都合を感じるかを徹底調査し、当社の設計担当が3か月以上も考え設計した間取りになっているのです』」

という具合になります。

このサンプルを読んでいただければ分かる通り、証拠を付け足すことによって商品への「こだわり」が伝わってきます。

ある1つの価値に対してどれだけの手間をかけたかを伝えることによって、価値を大きく感じてもらうことができます。

価格というのは価値と正比例しており、価値がより高いと感じてもらえれば、それだけ価格に対しての納得感が出ます。

もし、あなたが他社と価格競争になることが多いとか、価格が高いと言われることが多いのであれば、「なぜできるのか?」という証拠を伝えるようにしてみてください。

そうすることで価格競争から抜け出せる営業ができるようになるはずです。

2015年09月14日コラム営業