第13回リアルトップセールスインタビュー

平井さん

第13回のリアルトップセールスインタビューは株式会社BROAD WELLの平井さんです。

平井さんは、一般の個人宅に光回線を販売するお仕事をしています。

営業スタイルは飛び込み営業で、1日200件以上の戸建を訪問し月間40~50件の契約件数を上げているのです。

この業界では月間20件の契約数を上げることができれば、かなりの成績優秀者です。
しかし、平井さんは月間でその「倍」の数字を達成しているリアルトップセールスなのです!

また、月間だけでなく1日単位の実績でも恐ろしい数字を樹立しております。
それはなんとたった「1日で8件の契約」を上げた実績もあるというのです!!

現在は、現場で営業するよりも経営者としてマネジメントをする機会が多くなっているのですが、それでも9人の営業マンの育成も兼ね、ここぞというクロージングには必ず同行するなどまだまだ現場感覚は失ってはいません。

そんな平井さんに飛び込み営業のノウハウをお聞きしてきました!!

■売るための秘訣とは?
売るために秘訣とは、

「断る理由をなくしていく」

ということです。

言葉を聞いただけでもわくわくするような内容です。その内容について深く質問していきました。

平井さんは、必ず見込み客を相対した時にお客様と一緒に取引するメリットを「ひとつずつ」「繰り返し」確認していくのだそうです。

平井さん曰く、お客様と営業マンとの間で同意の数が増えれば増えるほど、失注につながりにくくなるというのです。

相手の同意を取るために、2回、3回とお会いしているお客様には、必ず前回に話した内容を再度繰り返し、メリットをひとつずつ確認してもらうことで相手の同意を積み重ねていきます。

そしてメリットを確認させ、断る理由を潰しこんで最後はクロージングしていくのです。

お客様が断る理由を発したとしても、視点を変えてあげることで同意を取っていきます。

例えば、今よりも月々1,000円のコストダウンにつながるとお客様に伝えても「やはり面倒だから」と答えるお客様にはこのように断る理由を潰しこんでいきます。

「確かに、月々1000円ですとそんなに大きなお金ではないかもしれないです。ただ、月々1,000円でも1年経てば12,000円、5年で60,000円にもなります。60,000円もあれば奥様と旅行に行けるじゃないですか。この旅費も月に2箱タバコを減らせば捻出できないお金ではないですが、2箱タバコを減らすのってきついですよね。そんなきついことをしなくてもこちらに切り替えていただくだけで大丈夫なんですよ」

凄まじいトークです。

これを言われると、反論できなくなってしまいます(汗)

このようにお客様の断る理由をひとつひとつ潰してあげることで、お客様に断る理由をなくし、最後は「どうされますか?」と確認するだけとのことです。

また、この断る理由をひとつひとつ潰していくトークを打つと、お客様の断り文句が本気で言っているのか、それとも警戒心から思わず出た断り文句なのかを見極めることができるそうです。

恐るべし!平井さんのような営業が来ると、正直、断れる自信がありません。

■成果を上げるために心がけていることは?
成果を上げるために心がけていることは、

「訪問件数を目標にする」

とのことです。

飛び込み訪問といえば、心理的なストレスが一番かかる営業スタイルです。
その飛び込み訪問で、成果や実績に目標を設定して営業活動を行うと、成果が上がらない日が当然発生するので、必ずモチベーションが下がってしまう日が出てしまうとのことです。

また、中間目標として見込み顧客の発掘件数と設定しても、無理やり見込み客と判断して、見込み客の発掘件数をカウントするようになるので、見込み客の精度が悪くなるため、自分でコントロールしうる訪問件数に目標を設定しているのです。

平井さんは、訪問件数・見込み発生件数・受注件数を計測しているため、どれぐらい訪問すれば見込み客が上がるか、どれぐらいの見込み客が成約になるかをデータで把握しています。

そのデータから必要な月間受注件数を獲得するための訪問件数を割り出し、あとはひたすらその訪問件数をこなすことを実践しているそうなのです。

訪問件数に焦点が当たっていると、いくら断られても「あと●件訪問すれば見込み顧客に出会える」という考え方になるため、モチベーションが下がりにくくなるとのことなのです。

そして、決めた訪問量を確保するために、クロージング客への訪問を営業のコアタイム以外に設定する、ということも行っております。

クロージングをして契約となると、少なくとも30分は時間がかかるそうです。例えば、お客様と一番接触の図りやすい18~20時などに契約の時間を設定すると、他のお客様と会う機会を逃してしまうことになります。

平井さんは、そのあたりも勘案し、クロージング客はできるだけ平日の昼間などお客様と接触しづらい時間に設定し、顧客との接点量を増やすことを最優先しているのです。

本来であれば、クロージング手前まで来ているのであれば、目の前の数字欲しさにどのような時間帯でも契約を取りに行きがちになります。

しかし、そこは平井さんのすばらしいところで、1件の受注ではなく10件20件と受注していかなければならない中、何を最優先すべきなのかをよく理解して動いているからこそ、種まきを優先する営業活動になっているのだと思います。

この考え方はリアルトップセールスになるために、かなり学ぶところだと私は感じています。

■トップセールスになるにあたって何か転機となった出来事はありますか?
平井さんは独立した時の出来事がトップセールスへの転機となったそうです。

21歳でこの業界で営業を始めたのですが、当時は会社から指定されたチラシをポスティングすることが多かったそうです。

そのチラシは反応もそんなに高くなく、それとなく配っていたそうです。

この業界での営業もだいぶ慣れてきた平井さんは、独立してこの業界でやっていくことを決意しました。

そして独立して営業をスタートさせたのです。

独立するとチラシなどの販促ツールは、無償支給ではなく本部から購入しなければならなくなります。

本部から支給されるチラシは両面カラー刷り印刷で正直コスト高なチラシだったそうです。

あまりコストをかけたくなかった平井さんは、本部支給のチラシではなく、自分で手書きのチラシを作成し、その独自のチラシをポスティングしたそうなのです。

そのチラシが本部支給のチラシよりも反応がよく、2万枚撒くことで20件ほどの反応がありました。

この結果から同じ商品やサービスでも伝える内容が違えば、反応が明らかに変わることに気づき、営業トークの内容、そしてトークのコンバージョンを高めるために計測して検証していくことの重要性を感じたのです。

今では、訪問件数・見込み発掘件数・受注件数を計測して、見込み発掘件数のコンバージョンが悪いようであれば、「アプローチのトーク」、受注件数獲得へのコンバージョンが悪い場合は、「見込みの精度が悪い」もしくは「クロージングトークに問題がある」と推測して部下育成に役立てているとのことです。

■水田チェック
平井さんの営業力の秘訣は、正に飛び込みテレアポ営業している人には役に立つのではないでしょうか。

特徴としては大きく2つ。

「営業トーク」「セルフコントロール」です。

営業トークについては、イエスセットによる同意の積み上げイエスバットによる応酬話法比較対象を変えることで購入することへの理屈付けなど、営業テクニック満載でした。

そしてこの営業テクニックは何かで学んで作り上げたのではなく、現場で実践して検証していく中で、作り上げているところがすばらしいと思います。

顧客の反応を見つつ検証・改善していく習慣が身についているのであれば、おそらく外部環境が大きく変化しても、環境に合わせて変化させることができるため、常に好業績を維持できるのではないでしょうか。

また、飛び込み・テレアポ特有のモチベーションの維持についても「訪問件数に目標を設定する」「クロージングではなく種まきの時間を優先する」など、飛び込み・テレアポ営業の実践者は正に真似るべきところだと思います。