週末の一行語録解説【8/6号】

■価格は商品ではなく、顧客の可処分所得によって決まる

先週の週末の事です。

 

ついに私用で使っていたパソコンがいよいよ動作が遅くなり、買い替えの時期に差し掛かってきました。

 

以前買ったのはいつ頃だったか忘れましたが、立ち上がりに数分の時間を要したり、ログオフしても電源が切れることがなく強制終了したり、ここ最近ではWindows10へのアップグレード頻繁に要求されるようになり、かなりストレスが溜まるパソコンに変貌しました。

 

パソコンを頻繁に使用している家族からも不満の声があがってきたため、ようやく重い腰を上げてパソコンを買い替えることにしたのです。

 

まずは価格ドットコムのページを開き、必要なスペックを入力していくつかの選択肢をピックアップしました。

 

その選択肢を見ると同じようなスペックにも関わらず10万円前半から後半まで幅広い価格帯の商品が並んでいたのです。

 

できるだけ持ち運びに便利な小型タイプで高スペックなパソコンを選ぼうとしていたのですが、該当のパソコンは17万~20万あたりの価格帯。

 

何となく最近出費がかさんでいるように思えたので、本当にこの値段で買って良いのかと自問自答した結果、12万円程度で買えるパソコンを選択しました。

 

しかし、購入ボタンを押した後に、「本当にこれで良かったのか」「やっぱり小型サイズにした方が・・・」「スペックを抑えたのは正解か・・・」という葛藤が起きたのです。

 

いわゆる選択のパラドックス。

 

選択肢が豊富にあると人はなかなか意思決定ができなくなり、そして購入した後の満足度も低くなるという現象です。

 

ただ、冷静に考えてみると家庭用で使用するパソコンですので、そんなに高スペックでなくても良いですし、持ち運んだとしても家の中だけ。

 

そんな高価なものを買う必要はないはずです。

 

※現在もこのブログを書きながら自分で自分を説得しています。

 

パソコンを1台買うのにかなりの時間を費やし、様々な葛藤を乗り越え購入に至りましたが、世の中にはパソコンを購入するのにもう少し高い価格帯で検討されている方も多いと思います。

 

20万にするか22万のものにするのかと・・・

 

価格が高いとはいえ、同じパソコンですので大半の機能は同じです。

 

ネットを見る、年賀状を作る、写真データや動画を保存するなど。

 

多少のスペックは違ってもできることは概ね同じ。

 

にも関わらず高額な商品を買う人もいれば低額な商品を買う人もいるのです。

 

≪価格は商品ではなく、顧客の可処分所得によって決まる≫

 

営業マンの中には「この商品は高い」という勝手な思い込みから、高額商品を更々提案する気がない人がいます。

 

「さすがにこの金額は高すぎるだろう・・・」と。

 

今度、名古屋にシルク・ドゥ・ソレイユがやってきます。

 

その席は場所によって金額が変わっておりS席(特典付き):20,000円、S席(通常)12,500円、A席:10,000円、B席:6,500円です。

 

この価格差はステージを見る角度によって決まっています。

 

全く同じショーを見るのに多少の角度が違うだけで金額が2倍、3倍になったりするのです。

 

しかし、同じショーであっても20,000円の席を購入する人もいれば、6,500円の席を購入する人もいるのです。

 

そしてその価格差に影響を与えているのは顧客の可処分所得。

 

もし、20,000円の席が用意されていなければ、おそらく20,000円の席を購入していた顧客は12,500円の席を購入していたと思います。

 

しかし、その満足度は20,000円よりも少し低かったのではないでしょうか?

 

営業マン「いや、こんな高い商品を提案してもどうせ買いませんから」

 

いやいやお前が決めるな!

 

価格に対する感じ方は顧客によって違ってきます。

 

そして高額な商品、サービスを求める人もいます。

 

あなたの勝手な思い込みだけで最高スペックの商品を提案すらしない・・・

 

もしかしたら、その勝手な思い込みが受注単価を引き下げる結果になっているのではないでしょうか?

 

追伸:先日、シルク・ドゥ・ソレイユを見に行くかどうかについて家族の中で話題にあがりました。

 

しかし、オシャレ感に影響されてシルク・ドゥ・ソレイユを見に行こうとしている自分がいるのではないかとの疑念を抱き、

 

「シルク・ドゥ・ソレイユを見る前に日本のシルク・ドゥ・ソレイユ『宝塚』を見に行くべきや!」

 

と提案しましたが芸術センスのない私の適当な意見に、家族からは冷ややかな視線が注がれました。

 

2016年08月06日コラムマーケティング


週末の一行語録解説【7/30号】

■営業の仕事はたった2つだけ。「知識の蓄積」と「知識を伝える相手を増やすこと」

私はマネジメントで悩む時によくロールモデルを活用することがあります。

 

ロールモデルというのはお手本となる人物を選び模倣することです。

 

そしてそのロールモデルとしてよく活用させていただいているのが前職時代にトップセールスに育て上げてくれた当時のマネージャーです。

 

当時、ほとんどのマネージャーが「数字を上げろ!」「新規取れ!」「今日はどれぐらいやるんだ?コラ!」としか教育されないブラックな環境の中、唯一具体的な営業のやり方を教えてくれた人物でもあります。

 

稲森和夫氏が「バカな奴は、単純なことを複雑に考える。賢い奴は、複雑なことを単純に考える」という名言がありますが、まさにこの内容がぴったり当てはまる人で、複雑なことを常にシンプルに表現していました。

 

「営業なんて簡単だ。必要な人に、お金いりませんかって言うだけだ」

 

「社長は、タダ以外は全部高いって言んだよ。29.2%が10%でも高いって言うに決まっているだろ!」

 

「依頼人が保証人に印鑑証明を頼みづらいならお前が保証人に連絡しろ」

 

などなど当時の悩みを次々にシンプルに解決してくれた人物でもあります。

 

私がマネジメントに悩むと、このマネージャーだったらどう言うだろうといつも想像しています。

 

そして複雑であってもできるだけ単純なことだと伝えるようにしているのです。

 

≪営業マンがやるべきたった2つのこと≫

営業で業績を上げることに悩んでいる営業マンは多いと思いますが、物事を複雑にして悩むよりも、できるだけシンプルに考え活動した方が成果は上がりやすいです。

 

では営業活動をシンプルに考え直すとどうなるのか?

 

営業活動は以下の公式に全てが集約されていると思います。

 

「成果=量×質」

 

いわゆる「手数」を増やすか、「成約率」を高くするかの2つです。

 

この2つのどちらか、もしくはどちらも伸ばすことで業績は向上していきます。

 

では2つを伸ばすために営業マンは具体的に何をすべきなのでしょうか?

 

このような疑問を考えた時に私がインタビューした西島さん(第5回)の話を思い出しました。

 

成果=インプット(知識)×アウトプット(人脈)

 

「提供する知識を増やし」×「それを伝える相手を増やす」

 

この言葉は今思い返すと非常に深い話であったことに今頃になって気づきます。

 

まず、提供する知識を増やすという事。

 

これは提供する知識を増やすことで、お客様に専門家として認識してもらうことができます。

 

コンサルであればノウハウですし、一般の営業マンであれば商品知識や業界知識などがそれに該当します。

 

そして専門家として認識してもらうと権威という心理効果が発生し、お客様と良質な関係性を担保することができます。

 

※権威:人は権力のある人物の意見、専門家の意見に無条件に従う

 

そして伝える相手を増やすという事。

 

営業は確率論という話は以前もしたことがあると思いますが、採用されるか否かは営業マンがコントロールできるものではないと考える。

 

コントロールできないと考えれば、1つの案件に固執することなく手数が出せるようになります。

 

ここでまとめると営業マンがやることはこのたった2つ。

 

「知識を深め」「手数を出すこと」

 

あまり業績を上げるためにあれこれ悩むのではなく、シンプルにこのたった2つの事を愚直に実行することが、実は1番の近道なのではないでしょうか。

 

 

2016年07月30日コラム営業


週末の一行語録解説【7/24号】

■担当者不在は他に接触すべき人と会えるチャンスと考えよ!

「白地の発想が湧かない・・・」と嘆く営業担当者は多くいます。

 

「予材を2倍積め!と言っても、うちの部下は発想が湧かないんです」と嘆く営業マネージャーもたくさんいます。

 

そこで今回は白地の発想を湧かせるヒントを少し話したいと思います。

 

白地予材を考える際にまずは大枠から捉えていきます。

 

白地予材を積み上げる方法は大きくは2つ。

 

売上=「客数」×「客単価」と考えると、客数を増やす方法か、客単価を上げる方法の2通りになります。

 

「客数」を増やすという事になれば新規開拓(+休眠開拓)となります。

 

そして「客単価」を増やすとなると既存深耕となります。

 

ここでどちらを優先するかという話になりますが、まずは既存深耕から考えます。

 

なぜならマーケティング用語で「1:5の法則」「5:25の法則」という言葉があるように既存深耕から考えた方が、効果が高いからです。

 

※「1:5の法則」・・・新規開拓は既存深耕に比べ5倍のコストがかかる(コストは金銭コストだけでなく精神的コスト、時間コストも含まれます)

※「5:25の法則」・・・5%の顧客離反を防ぐと25%利益が改善する

 

そして既存深耕から考えた場合に、特に大手企業を担当している営業マンはほとんどこの視点が抜けています。

 

その視点とは「横展開」という視点です。

 

1企業に1担当と話せば良いという変な思い込みから、少し足を延ばしてみれば案件が眠っているにも関わらず足を延ばさないのです。

 

とはいえ、具体的にどのように横展開をすれば良いのですか?と悩んでいる人もいるかもしれませんので、その辺りも今日は書いてみたいと思います。

 

まず、横展開を行う時に気を付けなければならないのは、相手は紹介してくれといっても誰を紹介すれば良いのか分からないという事です。

 

安易に紹介をしていまい、紹介者に無駄な時間を使わせてしまうことを相手は一番のリスクに感じています。

 

なので、漠然と「紹介してくれ」と話すのではなく具体的にどのような人を紹介して欲しいのかを伝えなければなりません。

 

その際に便利なツールが組織図です。

 

相手の企業の組織図を持ち出し、そして図解された組織図を元にどの部署にどのような仕事をしている人がいるかを確認していくのです。

 

そしてその仕事内容を確認した上で、紹介者を指定するのです。

 

ただ、組織図を持ち出して話をしても紹介してくれない担当者もいるかもしれません。

 

その時の担当者の心理は「面倒くさい」という心理です。

 

しかし、多くの方が組織図を持ち出して会話をすれば、どの部署に、どのような人がいるかぐらいは教えてくれるはずです(その後、紹介してくれなくても)

 

この情報さえつかむことができればチャンスは広がります。

 

ここで情報だけつかんでおいて、今度は訪問して担当者が不在の時に他部署を攻めるのです。

 

他部署の担当者には「以前、○○さんとの雑談で▲▲さんが■■を担当されていると聞いていましたので、一度ご挨拶だけでもと思いまして」と伝えれば自然です。

 

また、現在の担当者にも「○○さんがいらっしゃらなくて帰ろうと思ったのですが、せっかく来たのにもったいないなと思っていたら先日の話をちょうど思い出しまして・・・」と言えば勝手な行動を取っている印象も受けないと思います。

 

紹介するのが面倒くさいと思っている担当者に、悪い印象を与えることなく横展開をする方法です。

 

「不在はチャンス」

 

この発想で是非、横展開を実践して白地を増やしてみてください。

 

2016年07月24日コラム営業


週末の一行語録解説【7/16号】

■人は汎用性の高い商品よりも特化した商品を優れていると考える

ある週末での出来事。

 

私は朝起きてポストに新聞を取りにいき、チラシにふと目をやるとある広告が気になりました。

 

その内容は「おもちゃの倉庫」というおもちゃ専門店の特売をチラシでした。

 

「おもちゃの倉庫」というお店が家からそう遠くない場所にあったことは知っていて、前から気になっていたので、このチラシが入ったことをきっかけに娘と出かけてみたのです。

 

「おそらく物珍しいおもちゃがいっぱいあるに違いない・・・」

 

そんな思いを抱きながら、その店に週末に出かけてみたのです。

 

お店に着くと本当に「おもちゃの倉庫」といった感じで建物自体が倉庫で、中にはたくさんのおもちゃが陳列されていました。

 

陳列されたおもちゃを1つ1つ確認し、面白そうなものはないかワクワクしながら探していたのです。

 

しかし、私の心を躍らせるようなおもちゃは残念ながらありませんでした。

 

そして娘に気に入ったおもちゃがあるかどうかを聞いてみると「キックボードが欲しい」と言われ値段を確認。

 

その値段は少々高く、私のなけなしの小遣いからは到底捻出できない金額でした。

 

その商品が本当にお買い得なのかを探るために、アマゾンで検索してみると似たような商品がもう少し安く販売しており、アマゾンで買った方が安くなるという理由で娘を説得し、その場を後にしました。

(だからといってアマゾンで注文もしていませんが)

 

結局、そのおもちゃの倉庫では何も買わずに出て行ったのです。

 

しかし、よくよく考えてみるとその店に物珍しい商品が置いていたかというと、旬ではなくなった商品が安く置いてあったのとイ●ンなどのおもちゃ売り場で売っているものとあまり代わり映えのしない商品が置いていただけなのです。

 

しかし「おもちゃ専門店」というイメージはイ●ンのおもちゃ売り場よりもはるかに魅力を感じさせてくれました。

 

「特化=優れている」

 

人は汎用的なお店、会社、商品よりも特化している物の方が優れていると感じます。

 

そしてそれが実際には優れていなかったとしても。

 

非常に有名な話ではありますが、ワンダのモーニングショットというのは朝専用として特化した切り口で消費者に訴求することによりロングヒットになりました。

 

なぜヒットしたのかというと「朝専用」に特化したことで他の商品より優れている印象を与えたからです。

(本当に優れているかどうかは私の舌では判断できませんが)

 

あなたは商品を提案する際に特化していることを伝えているでしょうか?

 

例えば、私どもであれば提案力強化セミナーという商品がありますが「提案力を強化するセミナーですよ」という伝え方だと一般的にある提案力強化セミナーと同じような価値にしか伝わりません。

 

しかし、

 

「部下の営業トークに不安を感じるマネージャーが部下を送り込むための・・・」

 

とか

 

「提案力強化のセミナーを受けたが変化がなかったという方専用の・・・」

 

と絞り込むことで多くの提案力強化セミナーよりも優れていると感じていただけるのです。

 

まずはお客様がテーマとなる商品に関連して、どんな悩みを持っているのかを想像してみてください。

 

そしてその悩みに特化している商品だと伝えてください。

 

そうすることであなたの提案する商品が他よりも優れていると感じてもらうことができるはずです。

 

※その悩みを解消できないにも関わらず特化していると伝えることはNGです。

その点は良識の範囲内で活用いただければと思います。

 

 

2016年07月16日コラムマーケティング


週末の一行語録解説【7/9号】

■誰からも好かれたいでは誰からも紹介をもらえない

昨日、あるクライアントで集中電話を行っていました。

 

既存のお客様に他部署を紹介してもらったり、新規開拓をしたりなど、新たな予材を発掘させる活動を実施してもらっていたのです。

 

「もしよろしければ●●部署の△■さんをご紹介いただけませんか?」

 

「私どもは□△という商品を取り扱っておりまして、是非一度お話だけでも!」

 

10数名の営業担当者が一気に電話をするので、その場は非常に活気に満ち溢れていました。

 

しかし、その盛り上がっている雰囲気の中、ある営業マンがこう叫んだのです。

 

「あっ!チクショウ、ガチャ切りされた!」

 

営業ではよくある風景です。

 

しかし、このお客様から嫌われるというシーンを目の当たりにして多くの営業マンがショックを隠せません。

 

おそらく多くの営業マンの永遠のテーマでもあると思いますが、「嫌われたくないが、売上を上げなくてはならない」というジレンマです。

 

こんなジレンマにいつも葛藤しなければならないのが営業という職種ではありますが、できればそんなジレンマは避けたいところでもあります。

 

そしてそんなジレンマを少し和らげる方法として紹介営業というものがあります。

 

全く見ず知らずのお客様に連絡をするよりも、お客様から紹介をもらって営業する方が冷たくあしらわれることはないので、メンタル的なダメージを下げる良い方法です。

 

しかし、お客様を紹介してもらうことができればメンタル的なダメージは下がるのですが、紹介を促す行為にハードルを感じている人は多いのではないでしょうか?

 

「紹介してください」

 

こんなことをお客様に言ったら嫌われるのではないだろうか・・・

 

紹介してくれと言った後に嫌な顔されたらどうしよう・・・

 

このような思考から多くの営業マンは紹介を依頼するのを躊躇してしまいます。

 

しかし、あなたはこんなアンケート調査をご存じでしょうか?

 

「営業マンを友人や知人に紹介すると迷惑がかかると思いますか?」

 

という質問に対して、営業マンとお客様の認識の違いを調査したのです。

 

営業マンにこの質問を投げかけると「はい」と答えたのが『7割』でした。

 

しかし、お客様に同様の質問を投げかけると「はい」と答えたのはたったの『2割』だったのです。

 

この調査から得られた見解は、お客様はそんなに迷惑だとは感じていないにも関わらず、多くの営業マンが勝手な思い込みから紹介をお願いしていないという事実だったのです。

 

人は誰しもが「誰からも好かれたい」と考えています。

 

そしてその好かれたいという欲求は、時に間違った方向に思考を展開させます。

 

お客様に誠心誠意尽くしていれば“自然に”紹介は来るはず・・・

 

しかし、紹介がない一番の原因は「言っていないこと」

 

是非、今、思いつく既存客をリストアップしてみてください。

 

そして来週にでも紹介を促してみてください。

 

もしかしたら、たったそれだけであなたの業績アップさせるきっかけになるかもしれません。

 

 

 

2016年07月09日コラム営業