第16回リアルトップセールスインタビュー

東谷さん

第16回のリアルトップセールスインタビューは三友工業の東谷さんです。

三友工業さんは産業機器メーカーで、中でもゴム射出成形機においては、国内でトップシェアを誇る企業です。

今回、インタビューをした東谷さんは三友工業の約60年という長い歴史の中でNo.1の売上実績をたたき出した営業マンなのです。

東谷さんがたたき出した売上は年間12億円で、過去に10億円以上の売上を上げたのは東谷さんを含め2人だけです!!

そして売上だけではありません。

東谷さんは、まったく取引の無かった名だたる企業の開拓を行い、当社にとってすばらしい財産を残しています。

名だたる企業の一部をご紹介すると、トヨタ自動車スズキ自動車日本ガイシLIXILなどです。

超大手ばっかり。。。(汗)

そんな東谷さんに営業の秘訣をお伺いしてきました。

■売るための秘訣とは?
東谷さんに売るための秘訣を単刀直入にお伺いしたところ、このような答えが返ってきました。
それは、、、

「営業に笑いを入れる」

ということです。

東谷さんは営業先でプレゼンをすることが多いらしいのですが、そのプレゼンの内容がフォーマルであるか、カジュアルであるかで受注確率は全然違うと言います。

フォーマルよりもカジュアルな感じの営業トークで攻めた方が、圧倒的に受注確率が高いそうなのです。

プレゼンというのは、一方的な話し方になるため、フォーマルな話し方だとどうしても眠くなることは否めません。

どんな良い提案でも、話をしっかり聞いてくれなければ意味がありませんので、眠気を感じさせないようにするためにも、プレゼンの導入や合間に必ず笑いを入れるというのです。

その事前準備はすごく、いつでも披露できるように小ネタを仕込んでいたり、カバンの中に手品セットまで常備しているらしいのです!

また、プレゼン中におもしろいことを言うためには日頃の鍛錬が欠かせないとのことで、社内では常にボケまくり、そして部下にもボケることを強要しているのだそうです。

「社内でボケれないやつが、客先でボケることはできない」を合言葉に常に笑いに磨きをかけているのです。

そんな姿勢が講じて(?)か、客先の担当者も決裁者に対するプレゼンで、クロージングに手品をやってくれというご要望もあるそうです。

(完全に芸人の域やん・・・(爆笑))

しかし、笑いを取るだけではなく、仕事はきっちりとこなすのがポリシーのようで、笑いを入れながらも仕事はしっかりしている、というギャップが顧客の心を鷲摑みにしているようです。

(恐れ入りました)

■成果を上げるために心がけていることは?
成果を上げるために心がけていることは、

「感じて」「考えて」「行動する」

ことだ、とおっしゃっていました。

この言葉を発した後、「営業で仕事を獲得してくることは、恋愛で女性をゲットすることと似ている」と、東谷さんはしんみりと話し出たのです。

「まずはモノにしたいと感じて、モノにするためにデートプランを立て、そして行動を起こしたものだけが彼女をゲットできる」

「ビジネスも同じで、モノにしたいと感じて、モノにするためにプランを立て、そして行動を起こしたものだけが成果を得られる」

「恋愛でライバルが出てくれば、ライバルの動きが気になるように、営業も本当にモノにしたいと思えば、競合の動きを調べるのは当たり前だ」というのです。

絶妙な例えに、思わず頷いてしまいました。

そして「感じて」「考えて」「行動する」の中でも、「考えて」と「行動する」の連結力が強い人間ほど仕事ができるやつだと定義されておりました。

「フラれることに臆病になって、行動を起こさなければ成果を上げることなどできない」と語っていたのです。

この言葉には「失敗を恐れて動かなければ、仕事のできる人間にはなれない。仕事ができない人間の多くは、行動を起こさないことが原因だ」という意味が含まれていると私は感じたのです。

東谷さんは会社に対して、「新技術」や「新機能」の開発を積極的に打診して、作り上げることを得意としています

普通の人は、これまでにやったことがない新しいことは、手間がかかったり、思いも寄らないトラブルが生じるため、敬遠しがちです。

しかし、「こうできたらお客さんは喜ぶだろうな」と考えたら、すぐに行動に移すのが東谷さんの信念であり、行動に移しているからこそ成功を量産できているだと感じた話でした。

■トップセールスになるにあたって何か転機となった出来事はありますか?
転機は、愛知万博である企画を成功させた経験にありました。

その企画とは、光るモリゾーのゴムヨーヨー、その名も「びよヨーン」というおもちゃを愛知万博で販売するという企画です。

「びよヨ~ン」

http://www.exblog.jp/blog_logo.asp?slt=1&imgsrc=200505/12/14/c0064514_20573242.jpg 

このおもちゃを製作し販売する企画を思いつき会社に申請したところ、その企画が通り、数百万の投資を行って、実際にスタートさせたのです。

当時、おもちゃの大ヒットが10万個以上の販売だと聞きつけた東谷さんは、販売目標を10万個に設定しました。

(大ヒットの個数を目標設定すること自体がイカしてますよ、東谷さん!!)

そしてその目標を達成するために、プロモーションとして東海ラジオとの接触を図ろうとしたそうです。

東海ラジオに「びよヨ~ン」のことを話すと「ひとまず商品を送っておいて」との返答があり、それに対して東谷さんは「郵送ではなく、持っていきます」と返したそうなのです。

わざわざ来なくて良いという相手の反論にひるむことなく、交渉を続けた結果、直接会ってもらうことを承諾してもらいました。

しかし、その後、話は進展しませんでしたが、それにくじけることなく、次はCBCラジオに直接、接触を図ったのです。

その甲斐あってCBCラジオの方は話がつながり、そしてCBCラジオとのつながりから、CBCテレビにも出演されたそうです。

CBCテレビとつながりができたおかげで、矢野きよ実さんとも仲良くなり、「びよヨ~ン」を歌にして、多くの視聴者に宣伝してもらったとの事です。

しかし、それでも販売個数は5~6万個から伸び悩んでいました。
そこで東谷さんは不足分を補うために、セントレアやサービスエリアにも足を運び、売り込みを開始したのです。

そこで出会った名鉄レストランの方に気に入られ、購入が決定。

終わってみると「16万個」の販売実績と、大成功に終わったのです。

この成功体験が、新しいことにチャレンジする精神を形成しており、行動力のある東谷さんを作ったのだそうです。

■水田チェック
東谷さんの強さの秘訣は、「失敗を恐れない思考法」にあると思います。

笑いを取ることも、新しいことに果敢にチャレンジすることも常に失敗というリスクは付きまといます。

その失敗を恐れて、多くの人は挑戦することを抑制したりします。

しかし、その思考法こそが成功者と凡人との大きな分かれ目になっているのです。

多くの人は、無難な道を歩もうとします。
しかし、成果を上げる人は、あえてリスクのある道を歩もうとするから、特異な存在となり、希少価値のある人材となっていくのです。
そしてその他大勢とは違う行動を起こすからこそ、その行動に興味関心が集まり、記憶に残る営業マンとなっていくのです。

お客さんに対して一番に思い出せる存在になっているか、いないか、は営業マンにとって大きな差であり、一番に声がかかる存在になれば、必然的に営業を有利に進めることができるはずです。

とはいえ、失敗を恐れない思考法に変えろと言われても、なかなか簡単にできるものではありません。

では、どのようにすれば失敗を恐れない思考法になるのでしょうか?

それは「失敗したらどうなるのかを冷静になって考えてみること」です。

東谷さんも「やったことないことに対して躊躇したりすることはないのですか?」との質問に、このようなことをお話していました。

「失敗したら責任を取らないといけないって言うけど、失敗したらどうにかなるの?減給?降格?そんな人間、今までうちの会社で見たことない、一生懸命やって失敗したら、ごめんなさいで済むでしょ」
という回答だったのです。

失敗という事象自体に人は恐れがちになりますが、本当にそれが起きたら何が起きるのかを冷静に考えてみると、意外に対したことではないと思えるのではないでしょうか。

 

第15回リアルトップセールスインタビュー

安部さん

第15回のリアルトップセールスインタビューはエスケーアイマネジメントの阿部さんです。

エスケーアイマネジメントさんは、葬儀場のティアを経営している会社で、阿部さんは、地域の住民の方々に対して、いざという時にティアをご利用いただけるように、ティアの会員加入を促す営業を行っています。

安部さんは、入社してなんと「初月から6ヶ月連続の予算達成」をしております。

十数名いる営業社員の中でも「6ヶ月連続」の達成は安部さんを含め2名のみ。

それに加え、「入社して1ヶ月目から」の連続予算達成は過去に例が無く、その偉業を成しえたノウハウはいったい何なのかをお聞きしてきました!!

■売るための秘訣とは?
阿部さんの売るための秘訣、それは、、、、

「声を掛けてもらえるシチュエーションをいかに作るか」

です。

葬儀という人の生死を扱う業種柄、あまり売り込みが強すぎると毛嫌いさせることは否めません。
しかし、だからといって営業をしなければ会員数が増えないというジレンマもあります。

そこで阿部さんはどのような営業手法を使っているかというと、こちらから紹介・提案するのではなく、相手に言わせるシチュエーションを作っておくことが重要だとおっしゃっていました。

相手から相談を持ちかけられるシチュエーションを作ることができれば、売り込みの印象を持たれることなく、実績を上げることができるからです。

では、相手から相談を持ちかけられる営業になるためにはどうすれば良いのでしょうか。

この質問の回答は非常にシンプルでした。

相手から相談を持ちかけられるか、持ちかけられないかの差は「信頼関係の差」だとおっしゃっていたのです。

「相談されるか、相談されないか」、「買うか、買わないか」「高く売れるか、値切られるか」「商品説明が必要か、無条件に任せてもらえるか」はすべて営業マンによって左右されているとのことです。

信頼関係こそセールスの命であり、信頼関係を構築することにありとあらゆる知恵を絞るべきだ、と話していたのです。

そこで私は厚かましくも、阿部さんの信頼関係構築で実践されている手法についても、いくつかお伺いしました。

例えば、いきなりティアの商品説明をしても毛嫌いされることは目に見えているため、まずは仕事のことは明かさずに、信頼関係の構築だけに全力を尽くします。

老人会に顔を出し、囲碁やグランドゴルフなどに協賛したり、協賛だけではなく自分自身も参加して、一緒に汗を流すなど、「同じ時間を過ごす」ことに積極的に参加することで、信頼関係を構築していくのだそうです。

また、ご老人との人脈を広く持っている方との接触にも工夫があります。

地域のご老人に対して、幅広い人脈を持っているのは、地域密着型の喫茶店オーナーだそうです。

喫茶店がご高齢の方々の憩いの場になることが多く、そこのオーナーは必然的にご高齢の方との人脈が広くなるのだそうです。

この喫茶店オーナーと仲良くなることができれば、ご老人との人脈が一気に増える可能性もありますし、人脈が増えなくとも、いざという時にオーナーを通じてご紹介をいただける可能性は高まります。

そのため、オーナーと仲良くなるために喫茶店に通いつめることが多いらしいのですが、まず、話せる仲になるまででもそれ相応の期間を要します。

しかし、その期間を短縮するために阿部さんは斬新な工夫を行い、相手にインパクトを与えます。

斬新な工夫とは、どのような手法かというと以下のような演出をするのだそうです。

①喫茶店に入る
②喫茶店の中で電話がかかったフリをして、何も注文せずに慌てて出る
③翌日に、注文しなかったことを謝りにくる

という方法を取るのです。

この方法を取ることにより、相手に「律儀な印象」「強烈なインパクト」を与えることができ、この出来事をきっかけに、急速に仲良く話せるようになるのだそうです。

まずは、自分のことに興味を持ってもらわなければ、仲良くなることなどはできません。

そのために、あらゆる演出をして興味を惹いてもらうようにしているのだそうです。

ここまで、相手に興味を持ってもらうことに力を入れているとは、、、、さすがです!!

このように相手と仲良くなることに重きを置き、信頼関係を短期間で急速に構築していくことにより、入社して間もない商品知識がない状態でも、契約を量産できているのだそうです。

■成果を上げるために心がけていることは?
成果を上げるために心がけていることは、

「与えられた目標より高い目標を設定して、営業活動に当たる」

事だそうです。

目標を必ず達成しなければならないと考えた場合に、与えられた目標を目指して、営業活動をしていると、必ず未達成に終わることを経験則で理解しています。

そのため必ず与えられた目標の1.2~1.5倍を設定し、営業活動を行うのだそうです。

多くの営業は与えられた目標を、そのまま目標として営業活動をしていますが、阿部さん曰く、その考え方は絶対目標を達成しようという気概に欠けるということなのです。

絶対に目標を達成しようと思えば、想定外のことが発生しても、それを補えるだけの保険を打つのが当たり前です。

ギリギリを目指していれば、たった一つの例外事項が発生した場合に、目標が未達成に終わってしまいます。

1つや2つの例外事項が発生しても、万全の対策を打ってリスクヘッジしておく、その考え方がないと毎回、目標達成することなどできない、とのことです。

恐るべし目標達成思考!!いや必達思考!!

■トップセールスになるにあたって何か転機となった出来事はありますか?
転機となるきっかけは前職の経験にあります。

先程もお話にもあった目標の1.2~1.5倍の目標を設定して、「絶対に達成」させるという考え方は前職の経験から培われています。

前職の社長は、非常に厳しい方であったらしく、手が出ることもしばしばあった様子です。

雇われ側だと、目標を達成してもしなくても給料はもらえますが、経営者となれば会社が儲からないと、自分の給与どころか銀行への借金返済もできなくなること、そして経営者でなくても経営者思考を持って働くことを徹底的に叩き込まれたそうなのです。

いわゆるサラリーマン思考から経営者思考へのシフトが阿部さんの大きな転機となったのです。

その甲斐もあって、目標は必ず達成させるマインドが醸成され、リスクヘッジを行いすぎた結果、与えられた予算の2倍近くになる年間4.5億も売った実績もあるそうです!!

(リスクヘッジしすぎ!!)

■水田チェック
阿部さんの営業力の凄さの源泉は、「目標達成に対する意識の違い」が大きく影響していると思われます。

目標を絶対に達成すると考えているからこそ、常人では考え付かないような発想が出たり、斬新な発想を躊躇無く、やりこなしてしまうのだと思います。

では、阿部さんのように目標達成をミッションにまで落とし込むにはどうすれば良いのでしょうか。

それは、「目標設定を主体的にする」ことにあると思います。

多くの営業社員が与えられた目標を目指して、営業活動を行っています。
しかし、与えられた目標では、どうしても受動的な側面が拭えません。

そこで、与えられた目標ではなく、自分で決めた目標に入れ替えることにより、主体性を醸成するのです。
主体性が増せば、責任意識が強くなり、責任意識が強くなれば、それがミッションと転化していきます。

会社に与えられた目標ではなく、いかに自分で決めるか。

そしてそれは会社が求める以上の目標に設定できるかがキーポイントではないかと思います。

 

第14回リアルトップセールスインタビュー

牛田さん

第14回のリアルトップセールスインタビューはアクサ生命の牛田さんです。

今回は、知人の紹介の紹介からなんと生保業界のリアルトップセールスの方にインタビューする機会を得ることができました!!(ご協力いただいた皆様ありがとうございます)

アクサ生命の牛田さんは、東海エリアの営業の中で常にトップクラスの成績を収めております。先月8月においては、コミッション収入が2位の2倍という大差をつけて1位に君臨したそうです。

そして、牛田さんは保険業界では誰もが知っているMDRTの称号も獲得しています。
MDRTとは、世界の保険営業のトップ約1%のメンバーで構成された組織で、誰でも会員になれるわけではなく、非常にハードルの高い基準(初年度コミッション、年間保険料、年収など)を達成したものだけが唯一会員となることを認められる権威のある称号です。

そして、現在、牛田さんは前人未到の「159週連続契約獲得」を続けています。
丸3年間ぐらいでしょうか、毎週毎週、途切れることなくお客様からご契約をいただいているリアルトップセールスマンなのです。

そんな牛田さんから営業の極意たるものをお伺いしてきました!!

■売るための秘訣とは?
牛田さんに売るための秘訣をお伺いしたところ、このような回答をいただきました。
それは、、、

「毎日、新しい人と出会うことを自分に課している」

とのことです。

牛田さんは、交流会や勉強会、飲み会や食事会など常に新しい人と出会うために色々な場に出るようにしています。

ただ、闇雲に色々な会合に参加しているわけではなく、必ず知人を通じた形で新しい人と会うようにしているというのです。

なぜなら、まったく知らない人にアプローチをかけるよりも知人を通じ、知人の協力を仰ぎながら新しい人との出会いを求めた方が圧倒的に信頼関係を短期間で築きやすく、保険の商談になるまでの期間も実際の商談期間も短いからだそうです。

紹介営業が強力なのは誰もが知っています。しかし、紹介をお願いしてもなかなか紹介してくれないのが営業の世界です。

そこで牛田さんに紹介を受けるための秘訣を確認したのです。

その質問に対して牛田さんは紹介を得るために、2つのノウハウを話してくれました。

まず、ひとつめは、、、、

「初回から売り込まない」

ということです。

お客様に紹介を促してもなかなか動いてくれないのは、「自分の顔を潰されないか」という不安があるからです。
知人を紹介して、いきなりその営業マンが強引な営業を仕掛けるようなことがあれば、紹介者の面目も丸つぶれです。

そのような不安があるからこそ、紹介に二の足を踏むのです。

牛田さんは、紹介者に安心してもらえる方法として、保険プランの無料診断というサービスを設けて、無理な勧誘をしないことをパンフレットにも明言しています。

そして事実お会いしても、最初から保険を勧誘することは絶対にしないのです。

その姿勢が知人や既存客の信頼を得て、紹介を承諾してくれる関係性への強化にもつながっています。

そして、2つ目は、、、

「スーパーキーマンを探す」

ということです。

紹介というのは誰しもが紹介してくれるというものではありません。
営業マンであれば経験があると思いますが、紹介してくれる人物というのは、多くのケース特定の人です。

時間的に自由のきく方、世話をするのが好きな方、困っている人をほっておけないような性格の人です。

そして保険の切り替えを行う可能性が高い層との人脈があることにもポイントおき、スーパーキーマンとなりうる特徴を持った人との出会いに常にアンテナを張り巡らせているのです。

そして、出会うことができれば、プライベートでもお付き合いできるぐらいに人間関係を構築していくのだそうです。

■成果を上げるために心がけていることは?
成果を上げるために心がけていることは、「顧客の見極め」「営業を恐れないこと」です。
保険業界の営業マンは、営業活動費は自腹です。
活動するだけ活動しても、結局契約が頂けなければ収入は0です。

そのため、早い段階で目の前にいる対象者が、すぐに保険に入って頂ける可能性があるのか、まだ先の話なのかを見極めて、できる限り空振りの営業活動を少なくすることを心がけています。

しかし、どうすればそんなに簡単に今すぐ客を見極められるかと思い、「おそらくここまでは教えてくれないだろうなぁ」と思いながらも駄目もとで見極めのポイントを質問してみました。

そうすると、なんと!なんと!あっさり見極めのポイントを教えてくれたのです!!!
(これは保険業界の営業マンには必見の情報だー!!!いいのかな~)

その見極めのポイントとは、

「過去の保険契約の経緯を聞く」

のだそうです。

現在では、ほとんどの人が保険に加入しており、追加で保険に入る可能性は低く、今の保険を切り替える形での契約が多いそうです。

であれば、今の保険の切り替えに障害が少ない方のほうが、その可能性は高まります。

その障害があるかないかを、今の保険に加入した経緯を確認して推し量るのです。

その契約が、もし親族や親しい仲の人からの加入であれば、切り替える可能性は極めて低くなるそうです。

逆に、あまり付き合いやしがらみのない中で保険に加入された方は、切り替える可能性が極めて高くなるそうなのです。

この契約の経緯を確認することで、効率よく契約を上げているのです。

また、他に心がけていることとして「営業することに恐れないこと」というお話もされていました。

営業マンの中には、ただ仲良くなるだけで、その後ビジネスの話ができない方が多くいるようです。
確かにあまり仲が良くなりすぎてから営業の話をしづらいのかもしれません。

しかし、牛田さんは営業することは決して悪いことではなく、自分の商品に自信を持って提案すべきだと話していました。

そして、契約後に始めて本当の信頼関係構築をスタートさせることができるのだと話していたのです。

■トップセールスになるにあたって何か転機となった出来事はありますか?
あるスーパーキーマンとの出会いが、牛田さんの営業スタイルを変えさせ、そして業績を飛躍的に伸ばすきっかけとなったそうです。

保険営業を始めた当初は、知人アプローチ中心の営業活動だったそうです。

知人に当たっては保険を紹介し、自分自身で人脈を広げては保険を紹介することを繰り返していたそうです。

しかし、業績が思うように伸びない中、ある友人の紹介で得た出会いが業績を大きく好転させたのです。

その紹介で出会った人物とは、いわゆるスーパーキーマンにあたる人で人脈も広く、周りへの影響力もある人物だったのです。

そのスーパーキーマン(これ以降はA氏とします)A氏に非常に気に入られ、A氏からお客様を次々に紹介してもらったそうなのです。

この経験からスーパーキーマンを基点とした紹介営業の凄さを知り、自分独自で交流会などに参加して人脈を広げる活動から「紹介を基点として出会いにだけ」にフォーカスしだしたのです。

■水田チェック
牛田さんの営業力の強さは、「ハングリー精神」にあると思います。

保険業界のような人脈営業だと、人脈を広めることだけに専念し、あとはタイミングしだいとなりがちになるのではないでしょうか。

営業は、タイミングが合いさえすれば、向こうから声がかかると思わず考えてしまいます。

しかし、牛田さんは紹介営業にこだわり信頼関係の構築・商談期間の短縮を図り、そして、紹介営業をより効率的にするために、スーパーキーマン探しに常にアンテナを張っています。
更に、自分自身の時間を最大限に有効活用するために、今すぐ客を見極める基準を見出し、効率的かつ効果的な営業活動ができるように常に考えています。

このような思考が及ぶ裏には、営業マンは契約を獲得してこそ存在意義があるというハングリー精神があり、今の自分の満足せず、常に上を目指しているからではないでしょうか。

 

第13回リアルトップセールスインタビュー

平井さん

第13回のリアルトップセールスインタビューは株式会社BROAD WELLの平井さんです。

平井さんは、一般の個人宅に光回線を販売するお仕事をしています。

営業スタイルは飛び込み営業で、1日200件以上の戸建を訪問し月間40~50件の契約件数を上げているのです。

この業界では月間20件の契約数を上げることができれば、かなりの成績優秀者です。
しかし、平井さんは月間でその「倍」の数字を達成しているリアルトップセールスなのです!

また、月間だけでなく1日単位の実績でも恐ろしい数字を樹立しております。
それはなんとたった「1日で8件の契約」を上げた実績もあるというのです!!

現在は、現場で営業するよりも経営者としてマネジメントをする機会が多くなっているのですが、それでも9人の営業マンの育成も兼ね、ここぞというクロージングには必ず同行するなどまだまだ現場感覚は失ってはいません。

そんな平井さんに飛び込み営業のノウハウをお聞きしてきました!!

■売るための秘訣とは?
売るために秘訣とは、

「断る理由をなくしていく」

ということです。

言葉を聞いただけでもわくわくするような内容です。その内容について深く質問していきました。

平井さんは、必ず見込み客を相対した時にお客様と一緒に取引するメリットを「ひとつずつ」「繰り返し」確認していくのだそうです。

平井さん曰く、お客様と営業マンとの間で同意の数が増えれば増えるほど、失注につながりにくくなるというのです。

相手の同意を取るために、2回、3回とお会いしているお客様には、必ず前回に話した内容を再度繰り返し、メリットをひとつずつ確認してもらうことで相手の同意を積み重ねていきます。

そしてメリットを確認させ、断る理由を潰しこんで最後はクロージングしていくのです。

お客様が断る理由を発したとしても、視点を変えてあげることで同意を取っていきます。

例えば、今よりも月々1,000円のコストダウンにつながるとお客様に伝えても「やはり面倒だから」と答えるお客様にはこのように断る理由を潰しこんでいきます。

「確かに、月々1000円ですとそんなに大きなお金ではないかもしれないです。ただ、月々1,000円でも1年経てば12,000円、5年で60,000円にもなります。60,000円もあれば奥様と旅行に行けるじゃないですか。この旅費も月に2箱タバコを減らせば捻出できないお金ではないですが、2箱タバコを減らすのってきついですよね。そんなきついことをしなくてもこちらに切り替えていただくだけで大丈夫なんですよ」

凄まじいトークです。

これを言われると、反論できなくなってしまいます(汗)

このようにお客様の断る理由をひとつひとつ潰してあげることで、お客様に断る理由をなくし、最後は「どうされますか?」と確認するだけとのことです。

また、この断る理由をひとつひとつ潰していくトークを打つと、お客様の断り文句が本気で言っているのか、それとも警戒心から思わず出た断り文句なのかを見極めることができるそうです。

恐るべし!平井さんのような営業が来ると、正直、断れる自信がありません。

■成果を上げるために心がけていることは?
成果を上げるために心がけていることは、

「訪問件数を目標にする」

とのことです。

飛び込み訪問といえば、心理的なストレスが一番かかる営業スタイルです。
その飛び込み訪問で、成果や実績に目標を設定して営業活動を行うと、成果が上がらない日が当然発生するので、必ずモチベーションが下がってしまう日が出てしまうとのことです。

また、中間目標として見込み顧客の発掘件数と設定しても、無理やり見込み客と判断して、見込み客の発掘件数をカウントするようになるので、見込み客の精度が悪くなるため、自分でコントロールしうる訪問件数に目標を設定しているのです。

平井さんは、訪問件数・見込み発生件数・受注件数を計測しているため、どれぐらい訪問すれば見込み客が上がるか、どれぐらいの見込み客が成約になるかをデータで把握しています。

そのデータから必要な月間受注件数を獲得するための訪問件数を割り出し、あとはひたすらその訪問件数をこなすことを実践しているそうなのです。

訪問件数に焦点が当たっていると、いくら断られても「あと●件訪問すれば見込み顧客に出会える」という考え方になるため、モチベーションが下がりにくくなるとのことなのです。

そして、決めた訪問量を確保するために、クロージング客への訪問を営業のコアタイム以外に設定する、ということも行っております。

クロージングをして契約となると、少なくとも30分は時間がかかるそうです。例えば、お客様と一番接触の図りやすい18~20時などに契約の時間を設定すると、他のお客様と会う機会を逃してしまうことになります。

平井さんは、そのあたりも勘案し、クロージング客はできるだけ平日の昼間などお客様と接触しづらい時間に設定し、顧客との接点量を増やすことを最優先しているのです。

本来であれば、クロージング手前まで来ているのであれば、目の前の数字欲しさにどのような時間帯でも契約を取りに行きがちになります。

しかし、そこは平井さんのすばらしいところで、1件の受注ではなく10件20件と受注していかなければならない中、何を最優先すべきなのかをよく理解して動いているからこそ、種まきを優先する営業活動になっているのだと思います。

この考え方はリアルトップセールスになるために、かなり学ぶところだと私は感じています。

■トップセールスになるにあたって何か転機となった出来事はありますか?
平井さんは独立した時の出来事がトップセールスへの転機となったそうです。

21歳でこの業界で営業を始めたのですが、当時は会社から指定されたチラシをポスティングすることが多かったそうです。

そのチラシは反応もそんなに高くなく、それとなく配っていたそうです。

この業界での営業もだいぶ慣れてきた平井さんは、独立してこの業界でやっていくことを決意しました。

そして独立して営業をスタートさせたのです。

独立するとチラシなどの販促ツールは、無償支給ではなく本部から購入しなければならなくなります。

本部から支給されるチラシは両面カラー刷り印刷で正直コスト高なチラシだったそうです。

あまりコストをかけたくなかった平井さんは、本部支給のチラシではなく、自分で手書きのチラシを作成し、その独自のチラシをポスティングしたそうなのです。

そのチラシが本部支給のチラシよりも反応がよく、2万枚撒くことで20件ほどの反応がありました。

この結果から同じ商品やサービスでも伝える内容が違えば、反応が明らかに変わることに気づき、営業トークの内容、そしてトークのコンバージョンを高めるために計測して検証していくことの重要性を感じたのです。

今では、訪問件数・見込み発掘件数・受注件数を計測して、見込み発掘件数のコンバージョンが悪いようであれば、「アプローチのトーク」、受注件数獲得へのコンバージョンが悪い場合は、「見込みの精度が悪い」もしくは「クロージングトークに問題がある」と推測して部下育成に役立てているとのことです。

■水田チェック
平井さんの営業力の秘訣は、正に飛び込みテレアポ営業している人には役に立つのではないでしょうか。

特徴としては大きく2つ。

「営業トーク」「セルフコントロール」です。

営業トークについては、イエスセットによる同意の積み上げイエスバットによる応酬話法比較対象を変えることで購入することへの理屈付けなど、営業テクニック満載でした。

そしてこの営業テクニックは何かで学んで作り上げたのではなく、現場で実践して検証していく中で、作り上げているところがすばらしいと思います。

顧客の反応を見つつ検証・改善していく習慣が身についているのであれば、おそらく外部環境が大きく変化しても、環境に合わせて変化させることができるため、常に好業績を維持できるのではないでしょうか。

また、飛び込み・テレアポ特有のモチベーションの維持についても「訪問件数に目標を設定する」「クロージングではなく種まきの時間を優先する」など、飛び込み・テレアポ営業の実践者は正に真似るべきところだと思います。

 

第12回リアルトップセールスインタビュー

田畠さん

第12回のリアルトップセールスインタビューは宗重商店の田畠さんです。

田畠さんは工務店や建設会社に対して、一般住宅やビル・工場などの解体工事の案件を受注する営業を行っております。

今回の田畠さんは、なんと社外の社長からの推薦でインタビューをさせていただいております。

そしてその社長と田畠さんとの関係は、取引先なのです!

これは、営業マンとして一番の評価ではないでしょうか。お客さんからあの営業マンはすばらしいから紹介すると言われているのです。

その社長に田畠さんのすばらしさをお伺いするとこのような返答がありました。

1. 問合せのレスポンスが早い
2. 気が利くので何でも先回りしてやってくれる
3. 誰に対しても丁寧な応対をする
でした。

そしてこのような表現をして田畠さんを賞賛していました。

「解体業界にリッツカールトンのホテルマンが来た」

そんな賞賛を受けている田畠さんに営業の秘訣をいろいろとお伺いしてみました。

■売るための秘訣とは?
田畠さんの売るための秘訣とは、、、

「あいさつをしっかりする!」

でした。

文章で書くとあまりインパクトがありませんが、田畠さんに会うとそのインパクトは絶大なものです。

私がこれまで会った営業マンの中で「1番」ではないでしょうか。
挨拶をされた瞬間にめちゃくちゃ好印象を持ったのです。

「大きな声」「満面の笑顔」「礼儀正しい姿勢」など本当に一流のものでした。

田畠さんに挨拶になぜこだわられているのかをお聞きしたところ、解体業といのはイメージが悪い業界なのでそれを払拭するためには、まずは挨拶が重要だとおっしゃっていました。

「人の印象は、最初の3秒で決まる」という言葉を実践に移し、最初の印象にこだわりにこだわりぬいているのです。

他の営業マンも当然、印象の良い方はいます。しかし、印象が良いといっても社交辞令的な要素はなかなか抜けないので、どこかに硬さは残ってしまいます。

しかし、田畠さんの挨拶はまったくその社交辞令的な要素が感じないのです。

とはいえ、人は感情に左右される人間です。気持ちが落ち込んでいる時にはやろうと思ってもなかなか元気な挨拶はできないものです。

そこで田畠さんにモチベーション維持の秘訣があるのではないかと思い、モチベーション維持の秘訣をお伺いしました。

返答は一言

「ない」

でした。

田畠さんは、「それは仕事としてやるべきことであり、こちらの気持ちがどうという話ではない」とこのことでした。

なるほど、挨拶をミッションにまで落とし込んでいるからこそできるのだと改めて感じさせられました。

そして、この基本中の基本と言われる挨拶にここまで追求することで、営業としての圧倒的な差別化ができることも改めて感じたしだいです。

あるトップセールスの行動指針にもありました。

行動指針のABC→A(当たり前のことを)B(バカにせず)C(ちゃんとやる)

もう一度徹底したいと思います。

■成果を上げるために心がけていることは?
成果を上げるために田畠さんが心がけていることは、

「お客さんとの会話で必ず自分の方からプライベートな話をする」

とのことです。

プライベートな話を自分の方からすることで、場の雰囲気が和み、相手がいろいろと話してくれるようになるので商談がスムーズにいきやすくなるとのことです。

これは自己開示が及ぼす「類似性」と「好意の返報性」の効果ですね。

人は似ている人に好意を持つ心理があります。
出身地が同じだったり、育った環境が同じだったり、年齢が同じなど、共通した事柄があると相手に好意を持ちやすくなります。

また、自分からプライベートな話をすることで「好意の返報性」も発生しており、場の雰囲気が和んでいるのだと思います。

そんな田畠さんですが、営業になりたての時は、ほとんど仕事の話しかしなかったようです。

しかしある日、お客さんを連れて解体現場まで行くきっかけがあったことで「自己開示」の重要性を感じたのだそうです。

それはこのような出来事でした。

ある解体現場にお客さんと一緒に行かなければならなくなったのですが、解体現場には駐車場がなく、2台の車ではなく、田畠さんの車にお客さんを乗せていくことになったのです。

最初は、仕事の話をしていたのですが、徐々に話すこともなくなり、無言の時間が続いたそうです。

その気まずい雰囲気に耐えられなくなった田畠さんは、思わず「私、金沢出身なんですよ」と、出身地の話をしたところ、そこから会話が弾み、車中の気まずい雰囲気を脱することができたそうなのです。

その時の気まずい雰囲気は今でも鮮明に覚えているぐらいで、この日以来、必ず自己開示してお客さんと仲良くなることに努めているようです。

■トップセールスになるにあたって何か転機となった出来事はありますか?
田畠さんがこのようなすばらしい応対、明るい印象を人に与えるルーツがどこにあるのかをお伺いしました。

水田「社会人で何かきっかけがあったのですか?」
田畠氏「いえ」
水田「中学・高校の時は暗かったとか」
田畠氏「その頃から結構こんな感じでしたね」
水田「う~ん、生まれつき?ですか」
田畠氏「そうかもしれません、私は石川県の能登で育った田舎者ですから」
水田「・・・・」

田畠さんの底知れぬ明るさは、生まれ育った環境がそのようにさせたようです。

田畠さんが子供の頃は、近所の人が当たり前のように話しかけてくる環境で、時にはよく知らない人の軽トラに乗せてもらってある目的地まで連れて行ってもらったりする程、オープンな環境で育ったようです。

そして父親もずば抜けて明るい人だったようで、(詳しくは話せないのですが)普通の人が体験すれば、不幸のどん底と思えるような出来事に遭遇しているのに、「何とかなるだろう」で切り抜けてきたそうなのです。

その遺伝子を引き継ぎ、田畠さんの口癖も「何とかなるだろう」を連呼しているらしく、どんなピンチがきたとしても「何とかなるだろう」の一言であまり気にしない性格だそうです。
時には、本当に何ともならない時も、「何とかなるだろう」と言うので部下も困っているとのことです(この情報は社内の人から入手)

■水田チェック
今回の田畠さんのインタビューで大きなことを気づかされました。

と言うのも、田畠さんの凄さは正にここにあると思います。

それは、、、「一点集中」

世の中には色々なスキルがあります。高度なスキルや目新しいスキル。
誰もがそのような目新しさに注目を集めがちですが、そのようなスキルを身につけなくても、ひとつのことにこだわり続けることで圧倒的な差別化を生むことができるのだということです。

冒頭にご紹介した社長以外にも、社内の朝礼で田畠さんを例にあげている社長もいる様子です。そして、同じエリアを営業している部下の方も、お客さんのところに行くと必ず田畠さんの話題がでるらしく、圧倒的なインパクトを与えているようなのです。

商品での差別化がしづらくなっている昨今、最初に思い出され、声を掛けられる営業になるかは非常に重要なことです。

そんな時代に小難しいことをやるのではなく、「挨拶」という一点に絞込み、磨きをかけてることで十分な差別化要因になるということなのです。

これは営業マンだけでなく、企業にも言えることかもしれません。

本当に勉強になりました。