
「あ~、その考え方、よく分かる!!」
つい先日、私はある営業と会っていました。
クライアントからの紹介で、ある仕組みを提供している営業マンと会う機会をもらったのです。
営業マンが弊社まで来てくれるというので面談は弊社の会議室で実施。
そしてその日のアポイントの時間となり、営業マンが来社してきました。
受付の女性スタッフから来社された旨を伝えられ、会議室に向かいました。
そして会議室のドアを開けると、その営業マンが会議室で座っている。
パッと見た目は、少し若い感じではあるものの若干の影を感じる人物。
数分間の雑談でもクールな表情で、普通の営業マンとは一線を画している感じ。
オモシロ、おかしく話すわけでもなく、へりくだる訳でもない。
至って自然といった感じでしょうか。
自然に、クールに話を進めてきます。
少し自分とは違うタイプのように見え、若干の警戒感を持ちつつ話を聞いていました。
そして数分間の雑談を終え、商品説明。
「無理に売り込むつもりは全くない」といった顧客を安心させるトークも卒なくこなし、取扱商品の話が始まったのです。
まずは会社案内から自社の社会的な信頼性をアピール。
そして商品の機能を丁寧に説明。
様々な利用シーンをいくつもの事例を挟んで説明をしてくれました。
紹介してくれている仕組みは、キュレーションサイトで上場企業の財務データが集約化されており、その情報を簡単にエクセルでダウンロードできます。
また、そのデータをグラフ化できる仕組みも備えており、非常に便利。
そして財務データだけではなく、いくつもの新聞記事から検索したいカテゴリーの記事を抽出してくれる仕組みも持ち合わせており、かなりの優れものです。
そんな商品の機能をいくつか紹介してくれたあと、その営業マンはおもむろに商品に対するこだわりを語りだしたのです。
営業マン「実は、私は過去にコンサルタントをしていて、外部環境の分析を死ぬほどやってきました」
水田「へ~、そうだったんですか?」
営業マン「でもこの外部環境分析はプレゼンをする相手である経営者には全く興味のない内容。しかし提案書を作成するにあたって外部環境分析は外す事はできない。だから無駄だと分かっていながら何時間もかけて、こういった情報から分析資料を作っていたのです」
水田「なるほど・・・」
営業マン「それがこの仕組みがあればたった5分ぐらいで作業が終了します」
水田「へ~」
営業マン「当時は労働時間も尋常ではなく、人の3倍は働いていましたね。3倍といっても定性的な3倍ではなく定量的な3倍です」
水田「定量的???」
営業マン「はい、よく若いのにしっかりしているねと言われることが多いのですが、それは当たり前の話です。なぜなら私は、前職でほとんど休みはなく徹夜が当たり前の環境で働いてきました。労働時間でいうと普通の人の3倍働いていました」
水田「労働時間が3倍ですか!」
営業マン「そうです。通常の人が30年かけて働く時間を10年でやったんです。できて当たり前ですよ」
水田「あ~、その考え方、よく分かる!!私もブラック企業で人の2.5倍ぐらいの労働時間だったので分かりますよ!」
営業マン「ノンバンク出身ですよね。ホームページで拝見しました」
水田「はい!5、6年しか営業やっていませんが、労働時間で考えると10年以上やっている人と同じってよく考えていましたよ」
営業マン「今ならあり得ない労働時間ですが、我々の世代は仕事ができない事がかっこ悪いと思っていましたので、そんな労働環境でも耐え得りましたね」
水田「いや~、その通りです!」
劣悪な労働環境の話になり、急にその営業マンと意気投合したのです。
気づけば、最初はとっつきにくいタイプの営業マンかと思っていたのですが、いつの間にか急激に距離を縮めていたのです。
類似性は強烈なツール

「似ている人を好きになりやすい」
これは類似性という心理効果です。
相手と出身が同じ、年齢が同じ、趣味が同じ。
何でも構わないのですが、相手との共通項が分かった時点で急に近しい関係に思えてきます。
なぜ似ている人を好きになりやすいのかというと、
似ている人=考え方も似ている=自分の考え方を承認してもらいやすい
といった連想から好意を持つのです。
そこで営業としては相手の考え方や価値観などを事前に捉えておくことができると有利。
その考え方や価値観を重んじるようにすれば、相手に受け入れられやすくなる。
では、そのような考え方や価値観をどこで見分けることができるのか?
実は、そういった価値観は常に口にしている情報は何なのかを注意深く見ていると何となく分かるものです。
相手のメールによく記載されているフレーズ、それは一体何なのか。
そういったところにもヒントは隠れているものなのです。
改めてお客様とのメールを見返して、常に繰り返し使ってフレーズはないのか?
要件のみの返信ばかりというのであれば、それはそれで結論ファーストな価値観を持っているのかもしれない。
そんな切り口でメールを見てみると提案が承諾されるヒントが見つかるのではないでしょうか?
追伸:私がお会いした営業マンは、このツールを提供している会社です。
興味があるという事であれば、いつでもご紹介しますよ。
※ちなみに紹介料などは一切もらっていません。
↓
https://jp.ub-speeda.com/

↑
この写真は何の写真だか分かりますか?
そう、これは私の家の書斎にある未読の書籍たちです。
(書斎と偉そうに言いましたが、実は寝室にあるパソコン1台とわずかな作業スペースが確保できる備え付けの机の上です)
コンサルタントは商売柄、本を読むことは必然とされます。
あたり前の話ですが、情報(ノウハウ)を商売道具としている訳ですので、通常の人よりも豊富な知識を持っている必要があります。
そしてその情報源は本だけでなく、新聞や雑誌、そしてここ最近では知識の定着が良くなるという理由で小説なども読み始めています。
私たちが支援している営業組織、特に営業マンは本を読まないという噂をよく聞きます。
確かに私も営業マン時代は、そんなに本を読んでいませんでした。
(というか、長時間労働過ぎて読む時間よりも寝る時間が優先されていましたが・・・)
そんな、なかなか億劫になって本が読めない営業マンのために私がついつい本を読んでしまう仕掛けを提供します。
この方法は、あなたが私と同じ貧乏性であれば効果てき面です。
※ちなみに私はあまり参考にならないと感じていても最後まで本を読んでしまう派です。
その方法とは一体何か?
それは、、、
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「本を次々と購入してしまう事」
=================
です。
本を次々と購入すると、読んでいない状態が何となくもったいないような衝動に駆られます。
そしてその書籍の数がある程度の冊数、溜まっていると強迫観念にも駆られます。
「せっかく買ったのに読まないのか?金の無駄遣いだ!」
そんな言葉がどこからともなく聞こえてくるのです。
この『本を次々と買う』というのは少しコツがあり、未読の書籍が積み上がりすぎると逆に読む気が失せてしまいます。
(もしくは1冊1冊を適当に読むようになる)
ストックされた本の量を見て「早く読まねば・・・」と思える量が適正です。
そしてストックされた本を次々と処理していくと達成感も味わえます。
「10冊程度あった本が3冊まで減ってきた。おっしゃ!」
そして、そのタイミングになると書籍を強制的に追加購入するのです。
「くはっ!またアマゾンから書籍が・・・」
これを繰り返していくことにより、いつの間には本を多量に読むスパイラルに陥っていくのです。
意識よりも仕掛け

世の中には億劫になって後回しにしてしまう事が山ほどあります。
例えば、先程のような自己啓発。
書籍を読めばビジネスにおいて有利になると分かっていても、ついつい後回しにしてしまう。
そんな事象は山ほどあると思います。
そういった場面に遭遇した時に、強い意識を持ってやれるという人間はそう多くはいません。
では、何だかんだで後回しにしてしまう行動を、どのようにして動機づけしていくのか。
それは
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意識に頼るのではなく、仕掛けに頼ること
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です。
朝起きられないなら目覚まし時計を使うのと同じように、外部の力を利用するのです。
本で知識を得ても使わないなら高額セミナーに通ってみる。
(もったいないという心理から使うようになる)
緊急性はないが重要性の高い仕事を、週末の午前中に計画する。
(もしくは、誰かに定期的にチェックしてもらい、指摘してもらう)
そしてあたり前の基準を上げたいなら、あたり前の基準が高い人とあえて付き合う。
意識して自分を高みに持っていこうと考えるのではなく、強制的にそうなる仕掛けを考える。
実はこの方が、なかなか身に付かない習慣を身に付けさせる最良の方法だったりするのです。

ここ最近、社内で『不毛な会話』というのが流行っています。
その不毛な会話とは、何の役にも立たないコミュニケーションをあえてやってみるというものです。
正直、第三者から見ればくだらなさすぎるという代物。
まず一例をあげると、悩みを持たないコンサルタントが相手の悩みを一刀両断するという設定で会話が繰り広げられていきます。
相談者「プールに行ったら体がかゆくなるのですがどうすれば良いですか?」
コンサルタント「行くな!」
相談者「最近、太ってきてお腹が出だしたのですがどうすれば良いですか?」
コンサルタント「走れ!」
コンサルタントでありながら相手の悩みの本質に全く触れず、解決になっていない解決策を提示するというやり取りです。
極めて不毛な会話です。
そんな最中、家庭でも不毛な会話がありました。
それは旅行話です。
私はいつも思いつきのごとく旅行に行こうかと言い出したりします。
その反応を見て家族が喜んでいるような表情を見せれば、私もテンションがあがり旅行に対するモチベーションが湧いてきます。
そして昨日もまた、思いつきのごとく旅行話を家族に振ってみたのです。
私「今度、沖縄旅行にでも行ってみようか?」
娘「う~ん」
私「いつ頃やったら行けるの?」
娘「分からん」
私「沖縄に行きたくない?」
娘「部活の休み、分からんし・・・」
私「普通、休み分からんとかじゃなくて、休んででも行きたいんじゃないの?」
旅行を提案して喜んでもらうはずの予定が、思ったような反応が返ってこなかったため、半ば説得じみた行為になってきました。
こちらもコンサルタントをやる前は営業として実績を上げてきました。
そして今はコンサルタントとして営業に関するノウハウも体系化できています。
人が説得される要素をいくつも知っており、そのノウハウを総動員することを考えたのです。
社会的証明で行くか?年間の沖縄への旅行客数は?良く分からん・・・
それならウィンザー効果?誰の声を披露する?そういえば横山さんが今沖縄旅行に行っていたっけ?でも、まだその土産話は聞いていない・・・
いや、希少性の原理を使ってあえて「旅行をやめようか」といってみるか?しかし、潜在客にこれは効きづらいか・・・
それともベネフィットを伝えて、沖縄旅行の素晴らしさを想像させるか?
いや、旅行でありながら損失回避性で攻めてみるか?
そしてその時、ふと思ったのです。
お金を出す側なのに、なぜこんなに必死になっているのだろうか・・・
意思決定者は何を気にしているか

先日読んだある書籍で興味深いことが載っていました。
それはB to Bにおけるキーマン戦術です。
その書籍には以下のような事実がデータと共に提示されてありました。
・意思決定者は、個人からではなく組織から買うと考える傾向にある。
・逆にインフルエンサー(意思決定に影響を与える人)は販売員(個人)を重視する。
・意思決定者はサプライヤー企業に対する社内の幅広い支持が、意思決定において最も大きな関心事
この事実を元に、インフルエンサーから情報をもらって決裁者を説得するのではなく、インフルエンサー経由で説得してもらう事の方が有効であると提示したのです。
誰を押さえなければならないか。
その手順や誰を起点とするかは、B to Bその中でも大企業を相手にしている営業担当者には極めて重要な話です。
なかなか予材が前に進まないと考えているのであれば、一度押さえるべき相手は誰かを考えてみると思わぬ気づきに出会えるかもしれません。

先日の台風でのこと、、、
今週大きな台風があり、各地で大きな被害が出ていました。
私はちょうど台風が日本列島を直撃する時に、松山に出張。
木曜日に研修を実施するため、前日の水曜日に松山入りしていました。
水曜日は非常に天気も良く、台風がこのあと来ることを微塵も感じさせません。
私は木曜日の研修を終えたら、その足で飛行機に飛び乗り大阪へ移動する予定でしたが、移動できるのかどうかが怪しくなってきました。
水曜日に宿泊するホテルに向かいネットで天気予報をチェック。
松山のクライアントから台風の際に、飛行機だけではなく瀬戸内海を走る電車もストップすることを聞いていましたので、よくよく大阪移動が厳しく感じてきました。
また、テレビをつけると相当の豪雨の台風が来るとのことで翌日は早々に帰宅することを促していました。
その状況を見て木曜日に大阪に移動することは不可能と感じ、部下に連絡。
金曜日の大阪でのミーティングをリスケしてもらうようにお願いしたのです。
どうやら松山にもう一泊することになりそうだなぁと思っていたら、ふとある事が気がかりになりました。
「そもそも明日、研修していいのか?」
研修の終了予定時刻は17:00。
木曜日の17:00頃に松山・・・
台風大直撃の最中ではないのか?
そんな事にふと気づいたのです。
私はクライアントの会社から程なく近い場所に宿を取っていたため、すぐに非難することはできます。
しかし、研修参加者は帰ることができるのか?
そもそも、そのタイミングで研修しようとしている弊社のモラルを疑われるのではないか?
そう思い、先方の取締役に急遽連絡したのです。
水田「もしもし、明日の研修ですが実施して大丈夫ですか?ニュースでは早めの帰宅を促していますので少し心配になりまして・・・」
取締役「こちらの事は全く心配ありません。予定通り実施してください」
え?本当に大丈夫なの?????
なぜ、そんなに確信を持って大丈夫といわれているのか、全く意図が掴めません。
もしや天気予報士の資格を持っている?
いやアンチ天気予報士なのか?
天気予報を信じて苦い経験がある?
様々な事が脳裏を過りましたが、まぁ先方の許可があれば良いかと思い、翌日、予定通り研修を実施しました。
午前中は特に台風の影響もなく逆に晴れている。
ひとまず安心。
しかし、夕方ぐらいには影響が出るのではないか・・・
そう思っていましたが、その時刻になっても風もたいしたことありません。
水田「う~ん・・・台風の影響あまりないですね」
先方部長「松山は山に囲まれているので風も来ないんですよ」
水田「山に囲まれている・・・」
後日、ネットで検索すると松山は九州山地、四国山地に囲まれているとのことで台風の影響は過去にほとんどないとのこと。
災害の少ない町としても有名なことを初めて知りました。
水田「そうか、あの自信はそういう事だったのか・・・」
台風直撃している暴風域にいながら全く台風を感じない1日を過ごしてしまったのです。
言葉の裏を読め

言葉には多くの場合、裏の意図が隠れていることがあります。
営業で言えば、「お客様の断り文句」。
この裏には多くの意図が隠れています。
そして、断り文句はその後の『戦術』を決定してくれる要因となり得ます。
あなたならこの断り文句をどう捉えますか?
「うちの会社の規模では必要ないですよ」
「今はとても財政的に・・・」
「上と相談してみませんと・・・」
トップセールスはこういった断り文句の裏に隠れる意図を正確に捉え、次への戦術につなげています。
ちなみに私ならこう解釈します。
「うちの会社の規模では必要ないですよ」→使いこなせないリスクを感じている→フォロー体制の充実を訴えかける。
「今はとても財政的に・・・」→高いと感じているが金額を下げても無駄→金額に対する認識を変えないといけない。
「上と相談してみませんと・・・」→変化に対するリスクを負いたくない→上と会わなければ話は進まない。
など。
あなたならどう解釈しますか?
お客様の断り文句には次の戦術につながるヒントが隠れています。
断り文句に頭を抱えていないで、注意深く聞くことを強くお勧めします。

第67回のリアルトップセールスインタビューはCOMULINK(コミュリンク)を経営されている堤さんです。
堤さんの本業は英会話スクールの経営です。
元々、ECCの出身ということもあり、英会話教室の経営についてはノウハウをお持ちであり、その経験を活かして2017年に独立されました。
今の英会話教室はフランチャイズという方式を取っており、従業員に英会話教室の経営を指導しながらも、ゆくゆくは自分自身で独立してもらう体制を取っています。
英会話教室の経営を行う上で、最も重要なのが集客ノウハウです。
いくら有能な講師陣を揃えても、生徒が集まらなければ意味がありません。
また、英会話教室はサービス品質自体での差別化は図りづらく、集客力が経営のカギを握るといっても過言ではありません。
その集客に関して、堤さんはこれまでの様々なノウハウを蓄積しており、今となってはそのノウハウを売りにしたインターネットマーケティングのコンサル業も事業として行っているのです。
お客様の対象としては、コンサル業やエステ経営、そしてセミナー講師業の方を対象としてサービスを展開しています。
その実績の一部をお伺いすると、すごい実績が次々と出てきました。
先程もご紹介したように堤さんは2017年1月から独立しています。
その半年後の2017年7月にセミナー集客を行いましたが、広告を使わずに受講料2,000円のセミナーで『184名』の集客に成功しています。
その他にも2017年11月に受講料5,000円のセミナーで100名集客を実現させた後、2018年1月からはSNSやWEB集客に特化した有料セミナーを開催。
25名定員の全5回のセミナーを毎回満席!!
そして、現在では初めてセミナーに参加したお客様が、セミナー参加後わずか5日で20万円のサービスを購入、そして1か月以内に100万円の売上を達成するなど短期間で多くの実績を上げています。
では一体どのような方法を取っているのでしょうか?
半端ない情報提供
堤さんの集客媒体のメインはfacebookです(以下FBで略称)。
FBのイベントページから集客し、LINE@に登録してもらう事からスタートしています。
FBからの集客技術も素晴らしいのですが、それよりもリアル営業を生業としているあなたが学ぶべきはLINE@登録後のフォローです。
その登録後に営業の本質とも言うべき行為を行っているのです。
その行為とは一体何なのか。
まず、堤さんはLINE@に登録してくれたお客様に即座にアクセスします。
「今回はどのようなきっかけでLINE@に登録したのか」
「今、何に困っているのか」
などを聞き込むのです。
そして登録者の悩みの聞き取りができれば、即座にその悩みを解消する情報を提供します。
しかも、それは無料です。
堤さんはブログで書き溜めたノウハウがあり、初めて登録してくれたお客様の悩みに合わせてブログの記事を紹介するのです。
そして1週間後に、問題が解決したかどうかを確認し、まだ問題が解決していないようなら更に情報を提供するのです。
その情報の中には有料セミナーなどで提供しているレベルの情報を提供していることもあります。
私はそれを聞いた時に、あまり情報を開示しすぎるとセミナー集客に支障があるのではないかと質問しましたが、特に支障はないと堤さんは話してくれました。
逆に惜しみなく情報を提供した方が、集客が良くなり、セミナーの満足度も高いと。

通常、事前の情報開示は、セミナーでの満足度が下がらないようにある程度のところで開示を抑制します。
それはセミナーに来た時に「もう既にその話は知っていますよ」となるとセミナーでのインパクトは弱まり、その後の仕事につながらないからです。
しかし、そのような常識を覆し、堤さんはその逆の行動に出ています。
ある意味、セミナーへのインパクトよりも初期段階での関係性の構築を最重要視しているのです。
そしてお客様は他者では行っていないような半端ない情報開示に驚き、一瞬で堤さんの虜になっているのです。
これが短期間で100名以上のセミナー集客を実現させている根源になっているのではないかと私は推測しています。
半端ないコミュニケーション量
そして堤さんの驚くべきもう1つの実績。
それがセミナー参加からわずか5日間で、20万円もの高額商品を購入してもらえるノウハウです。
つい先日まで、あまり知らなかった人物から20万円もする商品の購入を決断させるなど並大抵のことではありません。
徐々に関係性を深めていって、最初は少額のサービスから試していってもらい、そして高額商品を購入していただくというのが王道です。
しかし初めてセミナーに参加したお客様が5日後の個別面談に即申し込み行い、そして個別相談に参加した時にはもう既に決断をした状態で参加されるのです。
どうすれば、そのような短期間に信頼を獲得できるのでしょうか?
それはセミナーでのプレゼン(売り込み)が驚異的という訳ではなく、その前後に秘訣が隠されていたのです。
堤さんはお客様からセミナーの参加申し込みがあると、即座に接触を図ります。
これは売り込みをするという事ではなく、セミナーを満足いくものにするために情報を収集するのです。
「セミナーに求めているもの」「集客に活用しているツール」「どのような集客媒体を使っている(使いたい)か」など、お客様の状況を把握します。
そして、そのような質問をする傍ら「どのような職業の方か」や、話が盛り上がれば趣味の話にまで発展していきます。
そしてセミナー参加後も、セミナーの感想や追加で欲しい情報など顧客フォローを徹底しています。
そして何よりもこのコミュニケーションツールとしてLINE@を使っているという事が素晴らしい仕掛けになっています。
LINEというとあなたもご存じの通り、会話には長文を使わず短文でのやり取りがほとんどになると思います。
そうなると会話のやり取りは通常のメールよりも遥かに多くなっていきます。
そのコミュニケーションの量が多くなっていくというのが実はかなり重要な仕掛けです。
あなたも単純接触効果という言葉はご存じかと思いますが、人は繰り返しの接触により親近感を持ち、その行為が続いていくと信頼関係が深まっていくような気になってきます。
この単純接触効果というのは接触している時間よりも接触回数が大きく影響してくるものです。
このLINE@を使うと1つの会話で複数回のやり取りが発生するため、その接触頻度が膨大になっていくのです。

その膨大となる接触頻度が短期間に信頼関係を構築していくための1つの仕掛けになっているのです。
そしてこの高速単純接触効果が、短期間であるにも関わらず高額商品を買っていただくまでの信頼関係獲得に大きく寄与しているのです。
水田チェック
今回の堤さんのノウハウはまさに信頼関係にフォーカスした内容でした。
信頼関係とは「人柄」×「接触回数」で構築されていくと言いますが、まさにその両面を押さえた活動です。
新規登録顧客に惜しげもない情報を提供している姿勢に堤さんの『人柄』を感じ、そしてLINE@による高速単純接触効果によって『接触回数』を膨大に増やし、短期間に信頼関係を構築することを実現しています。
この方法は何もネット業界だけの話ではなく、リアル営業を行っているあなたにも十分に通じる話です。
通常は有料と思えるサービスをあえて提供する。
そして接触回数を増やすために何をすれば良いのか?
接触回数を増やす方法というのはシンプルな所からいくと、「訪問後のお礼メールを書く」「訪問前に挨拶メールを書く」その他にもあえて「売り込みをしない営業活動を設定」し、接触頻度アップを図ってみるなど。
その他にもいくつも考えが及ぶはずです。
私は過去にメルマガ配信システムを使わずに、名刺交換したお客様に定期的にメールを送り続ける営業担当者にも会ったことがあります。
ちょっと頭をひねり、ちょっと労力を掛ければいくらでもやるべき事は見つかると思います。
あなたがこの話を聞いて何か感じたものがあるのであれば、今回をきっかけにして何かを初めてみてください。
その切り口は「人柄」×「接触回数」です。
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